2014年11月22日
寒い寒い秋の黒姫実習報告その1
黒姫での実習が、またはじまりました。 今日は、哺乳類痕跡調査を、アファン近くの国有林「山童の森」で行いました。 森の中をうろうろしながら、哺乳類の痕跡を探します。 オニグルミをネズミやリスが食べた痕、アカマツの球果をリスが食べた痕の いわゆる「エビフライ」や、さまざまな動物の糞を探し出していました。 でも、今日一番の大物は、現場に行くまでの道沿いにあった イノシシのものと思われる堀跡です。 どうも、土の中のミミズを・・・
2014年11月21日
長い間、名前を忘れていました。
9月初旬に新宿御苑で撮影したベニヒモノキです。 御苑内ではプレートが設置してあり、ちゃんと種名も書かれてありましたが、 長い間、名前を忘れたままで紹介し忘れていました。 第一印象は「子供の頃(昭和50年代前半)、母親が掃除の時に使っていた "ホコリはたき"の、ど派手バージョン」でした。ちょっと調べたところ、 トウダイグサ科に属し、暑さや乾燥には強いものの寒さには弱いそうで、 冬でも7℃程度は必要とのことでした 新宿御苑では地植えでしたので、冬の管理は・・・
2014年11月19日
増穂実習場(自動撮影装置③)
増穂実習の自動撮影装置による哺乳類紹介の続編です。 今回は、主に夜行性で昼間はなかなか見ることができないニホンアナグマです。 太短い四肢やずんぐりした体型、額から鼻にかけて白い線があるのが特徴です。 ムジナとよばれ、タヌキと混同される地域もありますが、タヌキはイヌ科で、アナグマはイタチ科になります。 前足の頑丈な爪で、長いトンネル状の巣穴を掘ります。下の写真は巣穴の入り口です。 今回はカメラの前で、くつろいでいる姿が写って・・・
2014年11月18日
屋久島実習(ヤクシマコオトギリ)
先日、黒味岳の植物を紹介しましたが、 以前に紀元杉付近でヤクシマコオトギリを撮影したことを、ふと思い出しました。 ヤクシマコオトギリ/屋久島の固有変種 こいつも小さいけどいいやつです。 (みず)
2014年11月17日
物思いにふける秋
2014年10月中旬、秩父にあるハープ橋を渡っているときの出来事です。 橋を広角レンズで撮ってみました 橋の中央付近にさしかかった頃、橋の手すりから眼下に広がる荒川を 見つめる一人の・・・ではなく、1個体のツノアオカメムシを発見。 山地性ではありますが特に珍しいわけではありません。でも、大型で、 胸部に立派な突起があり、メタリックグリーンのボディと深紅の脚との コントラストが目立つ、個人的にはポイントの高いカメムシです。 超広角レンズで撮影し・・・
2014年11月12日
お前は誰だ?パート4(たぶん・・・)
久しぶりの「お前は誰だ?」ネタです。たぶん、パート4であっていると 思いますが、間違ってても気にしないで下さい ノーヒントです。 答えが気になる人は教員(吉)までどうぞ。 (吉)
2014年11月11日
季節外れ!10月末にアブラゼミ
今回は季節外れのアブラゼミを紹介します。10月26日に都内某所を歩いていると 「ジィ~ジリジリリィ」とけたたましい声が聞こえてきました。 まさかと思いましたが、間違いなくアブラゼミの声でした 慌てて声のする方に近づいていくと、かなり高い場所から飛び立つアブラゼミを 確認しました。羽化直後のようで、人が近づくとすぐに逃げるし、止まる位置も かなり高い場所でした 参考までに、かなり寿命が近くなると、人が近づいても逃げないし、あまり高く 飛べないためか、どんど・・・
2014年11月4日
墨田区の「かいぼり」イベントに参加してきました!
少し前にご紹介した大横川親水公園「万華池」のかいぼりに、当校学生15名と 教員3名が参加してきました。 当日は朝から強い雨が降り、小・中学生も参加するイベントなので開催が危ぶ まれましたが、なんとか雨も止んで無事に開催となりました 学生の仕事は、捕獲された生物の記録と、池の中で子供達の安全をサポートし ながら生物を捕獲することでした。 かいぼり開始前に、指揮官の小河原先生から説明を受ける学生達。 記録係の学生達。彼らは前回も池の中に入れなかっ・・・
2014年10月31日
屋久島実習(黒味岳のヤクシカ)
黒味岳登山の途中で、ヤクシカに出会いました。 ヤクシカはニホンジカの亜種で、体はとても小さく、角は第1枝が極めて短く、3尖であるのが 特徴です。 確かに普段、山梨県の増穂実習場で見かけるシカより、ずっと小さい。 ヤクシカは昔から屋久島に生息していましたが、近年、島内での生息数が増加しており、 生態系への影響が深刻化しています。 現在、採食圧による影響の低減を目指した各種取り組みが、島内で実施されています。 今後の動向に注目していきたいです・・・
2014年10月31日
意図しないピットフォールトラップ
環境の攪乱。それまでそこに棲んでいた生物にとっては、せっかくの能力が発揮できずに残念になってしまうことも 例えば新たなU字溝 吸盤のあるカエル類 堅牢な鎧をもつオオゾウムシ 時間の経過とともに、ゴミや枯れ草によって脱出路ができたり、その環境に適した生物が増えるようになることもあります。 人の生活の持続性と意図しない生態系への影響。なかなか難しい問題です。 (小) ・・・