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活躍するシニア学生

活躍する社会人経験学生 ~シニア編~

TCEでは、これまでに自然環境保全のために活動したいという熱い想いを持った社会人の方々にご入学いただいています。30~40歳代の中堅世代の方はこれまで従事していた仕事を辞めて人生の方向転換を図るために、50~60歳代のシニア世代の方は定年退職後に、自然のことを勉強し直し、次の人生を充実したものとすべく入学されたりしています。 そしてご入学後は、若い世代と一緒になって勉強し、野外実習においては若い人には負けないエネルギッシュな姿を見せていただいています。生活面においては、若い世代とあだ名で呼び合うなど和気あいあいと過ごし、時には人生の先輩として指導を行ったり、相談にのることも・・・。非常に充実した日々を送られているようです。若い学生から刺激を受けながら、逆に若い世代からは頼もしい人生の先輩として親しみをもって受け入れられています。

内田 栄一さん

今回は、当校での勉強のみならず、自然に関わる多彩でパワフルな活動をされているシニア世代の学生、内田栄一さんを紹介します。 内田さんは10月の実習期間中に、高校時代の友人とともにヒマラヤのロブチェピーク(6,119m)にアタックしましたが失敗に終わりました。が、カラバタール(5,550m)の山頂は踏んできました。 今回のヒマラヤ山行のお話と、TCEに入学した感想を内田さんにインタビュ-しました。

今回のヒマラヤ山行について

TCEで活躍するシニア学生
Mt.エベレスト(8,848m)、カラバタール(5,550m)より眺む
カラバタール山頂にて(5,550m)バックはプモリ(7,165m)

◆ きっかけは・・・ 高校・大学と山岳部に所属し、社会人になってからも北海道・白神山地・西会津の山域の沢を歩いてきました。現在67歳ですが25年前・10年前・3年前とヒマラヤに行き、特に3年前のアイランド・ピーク(6,180m)に登ってから6,000m級の山に再度登ってみたいという意欲が強くなったからです。

◆ 登頂できなかった原因は・・・ 前回のアイランド・ピークと違いロブチェピーク・イーストはアタックキャンプ(5,300m)から雪壁のアイゼンポイントまで岩を登る(スラブ・ルンゼ・バンド)ため、空気の薄いところでの岩登りで体力を使い果たしてしまい、身の安全のため下る決心をしました。

◆ これまでにアタックした山は・・・ ヒマラヤではアイランド・ピーク(6,180m)、カラバタール(5,550m)、ゴーキョ・ピーク(5,350m)です。日本では北アルプスは夏・冬、中央アルプス、南アルプス、秩父、多摩、北海道知床全山縦走、日高、天塩、阿寒、上越国境は四季に渡って登っています。もちろん、富士山は夏冬合わせて10回以上登っています。東日本はいろんな山に登っています。

◆ 今後の予定・・・ これからも機会を見付けては軽登山(自分に合った)を続けていきます。

TCEの学生になったことについて

増穂実習 鳥類班

◆ 入学の動機は・・・ 新聞に学校の紹介記事が掲載されているのを読んで。その時の紹介文はレンジャー養成機関としてでした。第二の人生を充実したものにしたいと思ったからです。

◆ 授業の充実性・・・ 当初は内容を理解するのに苦労しましたが、わかりやすく説明してくれますので直ぐ追いつけました。(大学を卒業して40年以上経っているので)学校での授業は大変充実しています。実習では山登りの基礎知識、技術が役立っていました。

◆ 学生生活・・・ 同級生はほとんど20代の若者なので最初は戸惑いましたが黒姫実習で年齢の壁はなくなりました。とても楽しい学生生活を送れているのも同級生のおかげと感謝しています。

◆ TCEという学校・・・ 入学して分かったことは大変ユニークな学校だということです。2014年から4年制学科もできましたが、2年間の専門学校なので自分の“やる気”が重要だという事です。自然を相手にする分野(学問を含む)の多岐に亘る多さです。座学だけでなく実習によって身に付くことが多いです。「文武両道」ではないですが心身共に健全であることが重要な事と理解できました。教師・特別講師の先生方もその道の第一人者なので、充実した学生生活を送っています。

◆ 卒業後の予定は・・・ 入学当初と変わって、現在は森林ボランティア(荒廃した二次林の手入れの手伝い)、居住している地域の子ども達と自然観察を含む自然体験活動の手伝い、野生水鳥の油汚染除去のリハビリテーターの手伝いなど全てボランティアですが、この学校で学んだ事を少しでも実践して手伝っていきたいと思っています。

入学をお考えの同世代へのメッセージ

カラバタール山頂にて(5,550m)シェルパ頭(右)とサブシェルパ頭(左)

年寄りくさくなる前に、まだまだ人生の残りは多いので充実した第2の人生を送れるよう頑張ってください。“人生”は誰のものでもなく自分のものです。若い人達と生活すると自分も若返り、“まだまだやれる!”と思えてきます。