2013年1月23日
忍法トノサマバッタ
忍法シリーズ第2弾はトノサマバッタです(忍法シリーズが続くかは未定です)。 トノサマバッタは大型でカッコいいバッタですが、平野部でも割と良く見かける 身近な種です。 実はこのトノサマバッタ、ホシササキリにも負けないくらい高度な忍術の使い手 です。飛び出したバッタの姿を目で追いながら、着地地点に近づいて探しても なかなか見つけることができません。5cm ほどもあるのに何故?と思って近くを 探すと、また飛んで逃げられてしまいます。皆さんはそんな経験ありませんか・・・
2013年1月21日
忍法ホシササキリの術
バッタやキリギリスの仲間には、同じ種でも体色が緑の個体と褐色の個体がいます。 今日ご紹介するホシササキリは小型のキリギリスの仲間で、街中の公園や河川敷に 普通に生息しています。やはり体色には緑色と褐色、それに細かく分けると中間型の 個体を見ることができます 秋に草むらを歩くと、弱々しく飛んで逃げる2cmくらいのバッタのようなものを見た 人もいると思いますが、その正体はたぶん、このホシササキリか近縁種だと思います。 写真は、体が緑一色と褐色の典型的な個体なので違・・・
2013年1月9日
越冬中のモンスズメバチを起こしちゃった
正月早々、近所の公園で木の穴からお尻だけを出しているスズメバチを 見かけました。越冬個体なら完全に体が隠れているはずなので、こいつは 死んでいるのかな?と思って引きずり出したら生きてました(汗) はじめはコガタスズメバチかなと思っていましたが、どうも違う・・・ 色味が黒いし、顔の模様も黒が多い・・・少し悩んでいましたが、おそらく モンスズメバチの越冬クイーンですね それにしても腹部の黒帯が太くて、モンスズメの特徴がわかりにくいです。 気温が低いの・・・
2012年12月12日
同じツクツクなのに・・・
夏の終わりにユーモラスな鳴き声を聞かせてくれるツクツクボウシ。本州には1種しかいませんが屋久島にはツクツクボウシの他にクロイワツクツクという種がいます。静かに木に止まっていると、クロイワツクツクの外見はツクツクボウシとほとんど同じなのですが、オスが鳴き始めると「グエーッ!、ヅグヅググエーッ!!」と擬音中心のけたたましい鳴き声です。ボリュームも半端ではなく、かなり贔屓目に聞かなければ「ツクツクボウシ」とは思えませんクロイワツクツクのオスの腹部を見ると、体の割に発音器官が大きく発・・・
2012年11月27日
なるほど珍百景~木の幹からヒキガエル~
東京の公園にも紅葉が広がる季節になりました。少し寒くはなりましたがポカポカ陽気に包まれるとまだまだ心地よい季節です秋晴れの日曜日に都内の公園を歩いていると、意外なところで意外な生き物を見かけました。ヒキガエルが木の幹から脱出しようとしている瞬間でした正体は・・・キノコ(サルコシカケ類)です目、口、顔の模様、前足とほぼ完璧に見えますが如何でしょう?なるほど珍百景に登録なるでしょうか? (吉)
2012年11月19日
アギトアリ
屋久島での実習中にアリの調査をしていた学生達が本州ではお目にかかれない珍品を 採集してきました。大きさは1cmちょっとといったところです どうですか?ものすごい顔をしているでしょう?これでもアリなんです。アギトアリと 言います。愛用の「昆虫の図鑑 採集と標本の作り方(南方新社)」によれば、名前の アギトとは「あご」の意味だそうです。 と、いうことは「仮面ライダーアギト」は・・・「仮面ライダーあご」? ・・・し、失礼しました 話を元に戻して、アギト・・・
2012年11月16日
ツワブキが咲きました
秋も深まってくると日が落ちるのも早く、だんだん寂しさが増してきます。花壇の花も 彩りが気になる頃ですが、学校ではツワブキが元気に花をつけています 半日陰に植えられ、水もお天気任せという条件にも負けず、明るい黄色の花を咲かせて くれました。おかげでツワブキの周りだけ少し明るく感じるくらいです ツワブキは日陰でも育つ頑健な性質がセールスポイントですが、常緑の葉がとても美しく、 秋には大きな花もつけてくれます。あまり日が当たらない庭に何を植えるか迷ったら、・・・
2012年11月8日
オナガバチの長~~い産卵管!
10月下旬の都内の公園で、オナガバチのメスを発見しました。写真の通り、ものすごく 長い尻尾(正確には産卵管です)をしています。 長い産卵管は樹木の中にいる昆虫の幼虫に産卵するために発達したものですが、かなり 柔らかそうですし、一体どうやって樹木に突き刺すのか不思議でした そんなことを考えながら木の反対側に回ってみると、たくさんのオナガバチが群がって いました。産卵中の個体がいたので良く見ると、なるほど、腹部を鞘のように利用して いるように見えます。たし・・・
2012年11月7日
チョウの重要な吸蜜源になっている外来植物
屋久島では道路沿い、林道など至る所でシロノセンダングサが繁茂していました。環境省のデータベースによれば、このシロノセンダングサはコセンダングサの変種のひとつで、江戸時代頃に日本に侵入したとされている外来種です(侵入経路などは不明)。また、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも指定されるようで、爆発的に増えている現状を考えれば、日本の在来植生・生態系への影響はかなり大きいと思われますそんな嫌われ者のシロノセンダングサですが、昆虫にとっては貴重な餌資源となってい・・・
2012年10月30日
ユリなのにホトトギス
みなさんはホトトギスと聞けば、鳥をイメージしますか?それとも植物ですか? 当ブログがスタートしてからずっと動物ネタなので、今回は植物のホトトギスを 紹介します。 ホトトギス類はユリ科に属する多年草で、ずいぶんと変わった形の花を咲かせます。 花の時期は夏から秋です。多数の改良品種が園芸店で売られているので花の色も バリエーション豊かで、花壇が少し寂しくなる時期に最適の植物だと思います。 ところでホトトギスの名前の由来をご存じでしょうか?図鑑などによる・・・