夏の終わりにユーモラスな鳴き声を聞かせてくれるツクツクボウシ。本州には1種しか
いませんが屋久島にはツクツクボウシの他にクロイワツクツクという種がいます。
静かに木に止まっていると、クロイワツクツクの外見はツクツクボウシとほとんど同じ
なのですが、オスが鳴き始めると「グエーッ!、ヅグヅググエーッ!!」と擬音中心の
けたたましい鳴き声です。ボリュームも半端ではなく、かなり贔屓目に聞かなければ
「ツクツクボウシ」とは思えません
クロイワツクツクのオスの腹部を見ると、体の割に発音器官が大きく発達しています。
ツクツクボウシよりもずいぶんと大きいので、あの大音量にも納得できます
最後は産卵しているメスも載せておきます。見事に産卵管が木の幹に刺さっています。
この卵からかえった幼虫が成長して、再びけたたましい音楽を奏でてくれる(?)まで、
あと何年かかるのでしょうか (吉)