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2024年 10月 4日

増穂実習で一番のタカ渡り

今年の増穂実習も植物班や哺乳類班などの各班は計画通りにデータを得たり、得た情報から計画を変更をしたりと必死に実習を進めています。

この時期になると鳥類班では、毎年のようにタカの渡りを観察しています。この季節に渡りを見ないのは勿体ないですね。

実習期間中は基本的に天気が良かったため、渡りを見に行くタイミングが難しい中、最終日に観察をしてきました。この日は東から雲が流れる程度の風が吹いており、前日の天気は雨だったので期待が持てそうです。

最初にノスリがパラパラと時間を開けて合計4個体現れました。渡りが見れない年もあるので、学生と一緒に渡りを観察できてひと安心です。渡りではないですが、途中でクマタカも現れ、これでも十分満足な内容です。

ノスリ
クマタカ

しばらくしているといつの間にか尾根の上に鳥の影がいくつも舞っています。なんと十個体程のタカ柱が出現していました。個体のほとんどはサシバで旋回上昇し、高度を上げて、西の方に滑翔していきます。学生たちは初めて見るようで感激しています。

タカ柱
サシバ

この十個体程を満足して見ていると、また同じ尾根に十個体程のタカ柱がいるではありませんか。私も学生たちもテンションがあがって若干パニック状態です。こちらも主にサシバでしたが、ハチクマも1個体混じっていました。

ハチクマ

最終的にタカ柱は5回現れて、合計60~70個体の渡りを観察することができました。猛禽類はハチクマ、トビ、オオタカ、サシバ、ノスリ、クマタカを観察し、多くの種も確認できました。私は増穂実習に5年程来ていますが、いつもは多くて20個体程度なので、こんなに観察できたのは初めてでした。

オオタカ

後ほど調べるとどうやらこの日は全国的にそこそこの当たり日で、各観察地でも50個体以上確認されたり、白樺峠でも1,000個体を越える日でした。そんな日に鷹の渡りを観察でき、学生たちも渡りについてさらに興味を持ってくれました。

まだまだタカの渡りやタカ以外の鳥類も次回の増穂実習で観察できるため、時間があれば観察していきたいですね。

(ぎわ)

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