2024年 10月 7日
南アルプスの北岳へ
当校で実施している増穂実習は、山梨県の富士川町や南アルプス市などで活動しています。実習場の近くには日本二百名山の櫛形山があり、その西側には赤石山脈(通称:南アルプス)が存在しています。
赤石山脈にある北岳という山は、山梨県南アルプス市に存在しており、知らない学生は多いですが、意外と身近な存在です。教員も過去に何回か登っているほど身近な山です。
2022年「素晴らしい白根三山」、2023年「憧れのキタダケソウ」
(関連:2022年「櫛形山から連なる裸山」)
そんな増穂実習の近くにそびえる北岳に1泊2日のテント泊で学生たちと挑んできました。
前予報だと微妙な天気でしたが、着いてみると北岳が見えています。みんなと一緒に活を入れていざアタック!
全員意気込みは十分ですが、北岳の登山ルートは急登が続くため、汗だくになりながら登っていきます。途中で鳳凰三山を見ることもでき、学生たちは気持ちが高ぶっています。
3時間程登ると本日テントを張る白根御池に到着しました。全員疲れているため、テントを張ってしばらく休憩です。思いの外早く到着したため、このまま北岳に登るか翌日にするか悩んでいましたが、気付けば北岳方面はガスで隠れてしまいました。そのため、北岳へ登るのは明日にして、今日は英気を養うことに。
前予報の天気が悪かったためか、テントは数えれるほどしか張ってなく、まったりと過ごすことができました。人数が多いのでうるさい時もありました。同じ場所にいた方、すみません。しかし、日が暮れる頃の18~19時には就寝して明日に備えます。
朝は3時前に起き、準備支度をして、3時30分頃に出発。登り始めていくとヘッドランプの光がガスでチラついています。あまりいい天気ではありませんが、日が出てきたらガスが晴れることを願います。
そして、日が少し出てくるとガスが動き、隙間から鳳凰三山を見ることができます。その後はすぐにガスってしまいしばらくはガスの中、歩みを進めていきます。北岳肩の小屋を越えたあたりから西側のガスが一気に流れていきます。学生たちはやる気を取り戻してどんどん進んできます。
北岳と北岳山荘がはっきり見えて、あともう少しというところで、再び周囲がガスで囲まれてしまいました。残念。
しかし、そんなことはさておき学生たちは無事、北岳の山頂に立つことができました!標高差もあり、急登が続くハードめな山ですが、3時間程かけて自分たちの足で登頂です。
※1名は出発前に体調不良となりテント場で待機。残念ながら次の機会に。
学生たちは登山以外にも植物や鳥類などにも興味を持っていました。高標高地で見られる鳥の鳴き声や姿も見ることができました。
テント場で待機していた学生も帰る頃には回復していたため、少し休んで下山です。大きな怪我もなく最後はみんな笑顔で帰れました。
今回の登山でみなさん多少なりとも自信がついたのかなと思います。10月上旬を過ぎると場所によっては積雪が始まりますが、色々な山にチャレンジしてもらいたいです。
次回は学生たちとどこの山へ行くのでしょうか・・・
(ぎわ)