2016年 11月 21日
オリーブの天敵
先日、野生動物対策の研修で訪れたオリーブ畑。
防除柵が作られていた。
オリーブを食らうケモノ対策?
そうではないらしい。
防除柵を作った理由はミミズ。
ミミズをさがして根や石垣を掘り返えす、イノシシ対策とのこと。
実を生で食べたことがある人なら想像つくかもしれない。
オリーブは天敵の種類が少ない植物である。
ところが日本での栽培にあたって、厄介な害虫の存在があった。
その名もオリーブアナアキゾウムシ。
原産地の地中海沿岸にはいなかったやつだ。
外来種っぽい名前だが、在来種。
もともと、オリーブと同じモクセイ科の植物を利用してきた。
対策が確立する前は、深刻な被害があったらしい。
日本の在来種が海外で猛威を振るう例はいくつも知られる。
このゾウムシもそんな脅威のひとつといえるだろうか。
はなしはケモノに戻る。
最近では、オリーブの新芽を食らうシカがでてきたようだ。
そんな折りにあらたな天敵。
農家の戦いはつづく。
(小)