2015年1月31日
増穂実習場(自動撮影装置⑥)ツキノワグマ
増穂実習の自動撮影装置による哺乳類紹介の続編です。今回は本州最大の哺乳類、ツキノワグマです。クマの仲間は、アニメや絵本、ゆるキャラなどのキャラクターとしても、大人から子供までよく知られた哺乳類だと思います。本年度、学生が設置した自動撮影装置では、ぬた場と尾根の二ヶ所で確認されました。その他、樹皮を剥いだ痕や糞などの痕跡は見つかりましたが実際に目撃することはありませんでした。ツキノワグマは森林生態系の生物多様性の指標でもありますが、人里へ出没し、人間との軋轢が問題になることもあ・・・
2015年1月30日
おたまのいろいろ
前々回の(小)のブログで、大きなオタマ達を紹介しました。 そのなかの写真でモリアオのオタマは黒いのだ!と思った人がいたかも。 実は、親のカエルほどではありませんが、オタマも環境によって色が違ったりします。 モリアオガエルを例にとると、黒みがかった褐色タイプ。見る頻度は高めかな。前々回紹介の黒っぽいタイプ。やや離れていてもオタマの種判別はしやすい。そして白っぽいタイプ。岸や底が白っぽい泥のため池にいました。 アルビノなどの突然・・・
2015年1月30日
黒姫の植物(思い出しネタ)
昨年の夏頃に、実習中に撮ったお花の写真をブログに出そうとして忘れていたのを思い出したので、今更ながら紹介したいと思います。「キレイだなー」と楽しんでくれれば、それで良いです。3種とも、6月の同じ日に撮影したものです。イワカガミ・イワウメ科花の色が濃くてキレイツマトリソウ・サクラソウ科葉っぱのマットなところが、オカトラノオに似てる感じがするのは私だけでしょうか。サクラソウ科は、個人的になんでだか好き。ミツバオウレン・キンポウゲ科割と人気の高い気がするオウレンの仲間ですが、咲いて・・・
2015年1月27日
海老の小判
先日、水生生物を採集していたとき、魚類以外にもエビなどの甲殻類が採れました。 よく見ると、真ん中のエビの胸部に何か付いています。 ときどき見られるのですが、エビに付く寄生虫の一種です。 その名もエビノコバン(海老の小判)。 エビから強引に剥がしてみて、拡大した写真がこれです。 ダンゴムシなどと同じワラジムシ目(等脚目)になります。 しばらくすると、またすぐエビの胸部(定位置?)にくっ付いていました。 エビは養分を吸・・・
2015年1月27日
ウメの花が咲いていました。
暦では大寒となり、一年で最も寒くなる時期とされています。一方で、三寒四温という言葉が示すように、徐々に暖かくなる日もあります。昨晩の雨があがり、今日は何だか暖かい。近所では、ウメの花も咲いていました。春までもう少し。(みず)
2015年1月26日
ワイルドライフレンジャーのお仕事
野生動物保護管理実習(選択)に参加してきました。 最初に神奈川県のニホンジカ保護管理の背景、現場の業務に携わるワイルドライフレンジャーの活動について学び、その後、レンジャーが行っている作業の一端ついて体験してきました。現場で使うくくり罠を模擬設置。仕組みを確かめてワイヤーをセットします。バネの強さや、掛かる位置、隠し方など、試行錯誤中。次に管理捕獲されたシカのデータ収集を見学・体験しました(本来は現場作業)。 まずは外部の計測から。栄養や繁殖状態をみるために、お・・・
2015年1月23日
シンコム3号の備忘録
シンコム3号の備忘録 実習で屋久島に赴いた際、不思議なものを発見した。 それは、いつものようにスーパーの食料品コーナーを徘徊している時だった。 菓子パン好きの私は南九州エリアでは池田パンのチェックを欠かしたことがない。 まずは定番のキングチョコを手に取り、買い物かごに入れた。 これが無くては明日が始まらない。起き抜けの"おめざ"には最高である。 直前にキリンを見て、さらに明日の朝一甘味を確保出来たことで私のテンション はピークに達した・・・
2015年1月19日
ペンギン会議に行ってきました7
ペンギン会議に行ってきました第7弾は、いよいよペンギン会議のお話です。1回目の時に、シンポジウムみたいなものと書きましたが、内容はと言いますと...足寄動物化石博物館 安藤達郎先生の「ペンギン古生物学の最前線」や、ペンギン会議会員さんの南アフリカでのケープペンギン保全ボランティア、違う会員さんの、ニュージーランドの野生ペンギンを見に行った旅の話、いろいろな水族館、動物園のペンギン飼育員によるペンギン展示の紹介が行われました。これは安藤先生の発表の様子。安藤先生は化石がご専門な・・・
2015年1月16日
雉始雊(きじはじめてなく)
古くから季節を表すものに、二十四節気七十二候というものがあります。二十四節気は冬至、夏至、春分、秋分など、普段から馴染みがある季節を示す目印です。今年は1月5日が小寒で、これからさらに寒さが厳しくなる頃であるとされています。確かに寒い。七十二候は、この二十四節気をさらに3つの期間に分けて季節を表すものです。七十二候には多くの動植物が登場して、なかなかおもしろいです。今の候は「雉始雊(きじはじめてなく)」で、キジが鳴き始める頃とされています。写真のキジは、昨年5月に増穂実習場周・・・
2015年1月15日
クモの巣が張るまで動かない!? 越冬中のルリタテハ
冬場は昆虫のほとんどが活動しないのでなかなか写真を撮る機会も少ないのですが、先日ちょっと面白いものを見つけました公園内の桜の木で、ルリタテハが幹にむき出しの状態で止まったまま越冬していました。何度も通っている公園の道なのに、気づかないものですねぇ~しかもよく見ると前翅にはクモの糸までついています。もう死んでいるのかと思いきや、前翅は動きますし、生きています翌週、確認にいったら翅は元の状態に戻っていました。ちゃんと生きてるんですねぇ~。「成虫で冬休眠しているんだから、当たり前だ・・・