2016年 11月 15日
屋久島の色撮り!
2年の岡田です。今回は先月の屋久島実習で見られた鳥について紹介します。屋久島実習では、学生が調査計画を立てて自由に島内を巡る自主調査があり、僕は鳥類相調査をおこないました。今回の屋久島実習では、幸運なことに(?)台風18号が接近していたため、台風で流されてきた鳥など、珍鳥を見ることができました。
まずは、調査初日に永田で見られたクロハラアジサシの幼鳥です(冒頭写真)。風に流されないように前傾姿勢で目を細め、必死に堪えている姿勢が健気で可愛かったです。観察していると、狩りを始めてくれました。何を食べているのかを確認するため、後で写真を確認したところ、トンボを食べていました。
次は同じく永田にいたコホオアカです。名前の通りホオアカに似ていますが、ホオアカよりも小さく、個人的にはコホオアカの方が可愛くて好みです。田んぼの畦道の際に入っていったのを見つけることが出来ました。2日目は主にシギチを狙いに春田浜へ!!到着し、しばらく歩くとキアシシギとキョウジョシギが。その後アオアシシギとトウネン、メダイチドリが見られました。アオサギ・クロサギ・コサギなどのサギ類もいました。
調査最終日は午前中しか出来ませんでしたが、TCEの卒業生がおこなっているタカの渡り研究会と、サシバの渡りを見るため、栗生へ。実習場からバスで2時間かけて行きましたが、帰りの時間を考えると、20分しか調査出来ません。研究会の方とは会えましたが、残念ながらサシバの渡りは見られず。しかし、その時上空に見慣れぬ鳥が飛んでいました。それが何か分かるのと同時に、カメラを構える手が震えるほどの珍客でした。こちらです!
コグンカンドリです!迷鳥として各地で記録はありますが、まさか見られるなんて予想してませんでした。ですが、結局目的のサシバとは出会えず・・・。
と、思いきや帰りのバスの中からふと外を見てみると、無数のサシバがタカ柱を作っているではないですか!!その数推定500~1000羽!思わずバスの中から人目を気にせず撮影をしてしまいました。台風で渡りが出来ず、屋久島で待機していたサシバ達が一箇所に集まっているようでした。残念ながら、海を渡って行くのは観察出来ませんでしたが、コグンカンドリを見た帰りに、念願だったタカ柱も観察出来たのは運が良かったと思います。
他にもカラスバトや、ヤクシマヤマガラ、シマメジロ、ズアカアオバトなど屋久島ならではの鳥も見ることができましたし、キビタキやサンコウチョウなどといった渡り途中と思われる鳥も観察出来ました。屋久島実習に行く前は、屋久島はあまり鳥の種類は多くないと聞いていたので期待せずに行ったのですが、今年は台風の影響もあるのか大当たりでした!!学校も終わりに近づいていますが、卒業した後もまた屋久島に行きたいと思わせてくれた9日間の実習でした。