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2024年 5月 29日

サボテンに花が咲いた

百均で購入したサボテンに花が咲いた。

大きな黄色い花である。

購入時はプラ製の小さな鉢にトゲのある球体が乗っている可愛らしい姿で、品種名の表記はなく、「カクタス」と書かれているだけであった。

同時期に購入したサボテンとともに「サボ達」と家族に呼ばれ、個体識別もされずに過ごしてきた「カクタス」である。今日に至るまでの管理は、1~2度の植え替えと水遣りをする程度であった。2年ほど前からは開花した形跡があったのだが、不在がちであったため、ついぞ花を見ることはなかった。

この「カクタス」が5月のある日に、黄色い大輪の花を開花させたのだ。

 気付いたのは夕方である。日中は蕾を閉じているが、夕方に開花するタイプのようだ。

私は鼻が利かないので家族に代理匂嗅を頼んだところ、「納豆のような匂いがする」とのことであった。腐臭を放っているということはこの花のターゲットはハエかもしれない。

 香りはともかく、遅い帰宅にもかかわらず明るい笑顔のような大輪で迎えてくれる「カクタス」に俄然興味を持ち、調べてみた。

 サボテンはロビビア属(現在はエキノプシス属に統合)の交配種であるらしい。ネット検索という、海中から砂粒を拾うような作業の後、“陽盛丸”と表記された画像が最も花の様子が近いのであったが、そもそもその画像が“陽盛丸”であるのかがニワカサボテンマニアの私には解らなかった。また、種子から育てた場合、親と同じ形質にはならないことも多いようであった。(これについては種子が得られないと確認のしようが無いが、機会があればやってみたい。)

販売する時点で“名無し”であり、商品名として「カクタス」と表記したのであろう。このように品種名が解らなくなった状態を“札落ち”とか“ラベル落ち”などと園芸界では表現され、価値を低く見積もることが多いのだそう。このようなものに憶測でラベルをつけることは良くないとされているのだが、所詮個人の楽しみである。個体識別の都合と、このまま名無しのままも偲びないので個体名を“ロビ丸”と名付けた。

来年も“ロビ丸”の笑顔に会えるだろうか。

   S田

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