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2013年 1月 29日

これは幼虫?それとも蛹?

昆虫のうち、チョウやガ、コウチュウ、ハチ、ハエ類などは、卵から孵化した幼虫は蛹を経て
成虫になります(完全変態と言います)。
この写真はナガサキアゲハというチョウの1種なんですが、変わった形だと思いませんか?
幼虫のようでも、蛹でもない・・・実はこれ、「前蛹(ぜんよう)」といって、幼虫から
蛹に変わる途中の状態なんです。
前蛹-加工済.jpg
良く見てもらえれば頭の回りに脚をギュッと縮めているのが見えます。この状態で1~2日
ほど経過したら脱皮をして蛹になります
さらに良く見ると・・・体の節間に糸を引っかけています。これは幼虫が自分が吐いた糸を
体に引っかけて蛹になった時に落ちないようにしているのです。もし、この糸が切れたり、
脱皮の途中で外れたりすると、蛹がつぶれてしまってチョウになれません
教員(吉)が学生時代に大量のアゲハチョウを飼育していた経験では、栄養条件が悪かったり
過湿など飼育条件が悪いと、吐く糸の量が少なかったり、うまく糸を体にかけられない個体が
たくさんでました。
そんな時は、この写真と同じように、節間に木綿の糸をかけてやると無事に蛹になれます。
ポイントは、矢印のある位置に必ず引っかけることです。それ以外の場所では脱皮途中で
失敗してしまいます。
糸がかかっている部分は、蛹になると強くくびれてバランスを取る場所にあたります。こんな
絶妙なバランス技をさらりとやってのける昆虫たち・・・まさに匠の技!
アゲハチョウ類は身近にいる昆虫ですが、写真ではわからない発見がたくさんありますよ。
一度、飼育してみては如何でしょうか?           (吉)