2014年 9月 30日
張り付くタニシ
学校とは背中合わせの田螺稲荷。
張り付いたタニシによって周囲の火災から守られた”いわれ”から「火防せ」の神様として知られます。
一方、現代。故事でも逸話でもなく、水路の壁に張り付く巨大なタニシがいます。そしてその後に残されたもの。
スクミリンゴガイ(俗称ジャンボタニシ)の卵です。
南米原産。寒さは苦手。北限は茨城で、房総では、最近まで限られた場所でしかみられませんでした。ところが今や、九十九里地域ではどこでも簡単に見られるほど。
在来のタニシと比べると一回り以上大きく。農業被害も深刻だとか。のどかな里山に似つかわしくないその存在は、世界の侵略的外来生物にも選ばれる厄介者。
暖冬・温暖化。彼らの分布拡大に影響しないこと願うばかりです。
(小)