夏も終わりに近づくとカブトムシのメスを見かける頻度が高くなります。立派な角を
持つオスに比べると、どうしても人気が無いメスですが、じっくり観察していると
とても興味深い行動や生態を見せてくれます
このメスは樹液も出ていないエノキのやや細い枝に止まっていました。見つけたのは
真っ昼間で、近くに街灯もあったことから、夜に灯りに誘引されて止まった個体かなと
思ってみていました
すると突然、頭部を枝にこすりつけるように動かし始めて、見る見るうちに枝を削って
しまいました。メスがいた位置がかなり高かったうえに、風も強あまりしっかりと観察
できませんでしたが、証拠となる写真をアップしておきます
このメスは生木の皮を削るという強引な方法で樹液をしみ出させて、ご馳走にありついた
のだと思います。たしかにカブトムシのメスの頭部にはいろいろな部位に突起があり、
穴を掘ったりするのに便利そうですが、木を削ることにも使えるとは驚きです。力も強く、
脚も頑丈なカブトムシのメスならではの、ワイルドな食事でした (吉)