2014年 5月 1日
夜の田んぼにて
湿った暖かい風が吹いている、ある夜のこと。
水をはった田植え前の田んぼから、カエルの大合唱が聞こえてきます。
あまりに見事な鳴き声なので、ヘッドライトとカメラ片手に夜の田んぼに出かけてみました。
田んぼをのぞき込んでみると、
さっそく、ニホンアマガエルが見つかりました。
足を伸ばして随分リラックスしているようです。
周りを見ると、すぐ近くにもう一匹。
こちらは、灰色がかっていますが、上の画像と同じニホンアマガエルです。
ニホンアマガエルは、体色を変化させることで有名です。
こっちを見つめていた(警戒していた?)、ニホンアマガエル(左)とシュレーゲルアオガエル(右)。
どちらも緑色のカエルですが、ニホンアマガエルには鼻から目を通って鼓膜のほうまで、褐色の模様があるので見分けることができます。
抱接しているニホンアマガエルもいました。下がメスで上がオスです。
通常はメスのほうが体が大きいのですが、このぺアはオスのほうが大きそうです。
暗がりでモゾモゾ動いているものが、
コオイムシ(子負い虫)のペアでした。
どうやら、メスがオスの背中に卵を産み付けている最中のようです。
オスは背中に卵を背負ったまま、ふ化するまで育てます。
真っ暗な夜の田んぼでしたが、色々な生きもので賑わっていて楽しかったです。
ただし、観察するときは不審者に間違われないように注意が必要かもしれません‥。
(石)