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2024年 3月 12日

鹿児島プログラム①~桜島~

2月中旬に2年生と鹿児島に行ってきました。鹿児島といえば火山が身近にあるため、火山と周辺を取り巻く環境について学んできました。

鹿児島には活火山が11あり、全国110の活火山のうち1割を占めています。その中でも桜島は1年間の平均噴火回数が約200回となりますが、島の周辺では地域の方々が生活している世界的にも珍しい場所となっています。

関東の活火山だと神奈川県の箱根、群馬県の草津白根・赤城山、栃木県の日光白根山・那須岳などが挙げられます。

「道の駅たるみず」から見える桜島(実習中)
「道の駅たるみず」から見える桜島(晴れの日)

まずは「道の駅たるみず」から桜島を見ます。実習当日は天気が悪くて分かりづらいですが、晴れていると噴火している様子が分かりやすいです。関東で常に噴煙の上がっている山だと箱根が挙げられます。

黒神埋没鳥居

まずは桜島東側にある黒神埋没鳥居を見学します。桜島は歴史時代に入ってから、764年(天平宝字)、1471年(文明)、1779年(安永)、1914年(大正)と4回の大噴火がありました。そのうちの大正噴火の時に2mほど軽石や火山灰が積もって鳥居が埋没してしましました。見るだけなら一瞬ですが、背景を知ると感慨深いです。

有村溶岩展望所からの桜島火口方面

次に有村溶岩展望所へ向かいました。晴れの日はここから桜島が近くで見えて迫力があります。生憎の天気なのでそれは見えませんが、植生の遷移について理解を深めることが出来ます。写真では分かりづらいですが、上の古い溶岩地帯は照葉樹林が生育してきています。しかし、手前の大正溶岩(1914年)や昭和溶岩(1946年)は生育状況に差はありますが、パイオニアのクロマツやススキなどが生育しており、リアルタイムで遷移が進んでいる様子を見ることが出来ました。数十年後に見に来れば植生に変化があるかもしれません。

このあとは、桜島ビジターセンターで観察した内容を復習したり、桜島の成り立ちなどについて学びました。他にも見に行きたい場所はありましたが、雨が凄すぎてここまでとなりました。

桜島大根の畑

天気は残念でしたが、学生たちは桜島の珍しい環境について理解してくれたと思います。最後に特産品である桜島大根を購入して夕飯の豚汁に入れて食べました。柔らかくて食べやすく美味しかったです。

(ぎわ)

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