2019年 1月 17日
馬入の植生管理
神奈川県平塚市の馬入(ばにゅう)という場所で、河川とつながっているワンドを維持するため、当校で講義していただいている三森先生の指導の元に毎年植生管理を実施しています。今年度は11月と1月の2回実施しました。
池に向かうと、このように人の立ち入る隙がありません。しかし、このまま自然に任せると植物が堆積したり、周辺からの土砂の流入などで遷移してしまい、生き物の貴重な住処となるワンドが消失してしまいます。
そのため、枯れたヨシやオギ、ノイバラやセイタカアワダチソウなどの植物を刈り取ったり、底に溜まった土を取り除きます。泥だらけになりながらも作業していきます。
ワンドや流路周辺は、きれいに皆伐されました。ヨシやオギは多年草のため、今年の夏になれば成長してきます。
↓
↓
ヨシやオギの生育する環境を保ちながら、ワンドの遷移を阻止することで様々な環境を守ることに繋がります。人間が手を加えて維持するのか、自然の遷移に任せるのかは、その地域の生活環境や生物特性、歴史などにより選択していくことになります。しかし、成功・失敗を見極めることは難しいです。
ノイバラを刈り取りしましたが、この1本だけ残すことにしました。このノイバラは朽ちてしまうのか、繁茂してしまうのか、また他の影響を及ぶすのか来年確認して参考にしていくようです。
実習の終わりには加藤先生が作ったおしるこが振る舞われました!動いた後のエネルギー補給となり、学生は美味しくいただき全部たいらげてしまいました。ご馳走さまでした。
(ぎわ)