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2019年 9月 27日

渡りの過酷な道のり

小鳥から猛禽類まで秋の鳥の渡りシーズンに突入しています。しかし、渡り途中にトラブルが起こってしまうこともあります。そのひとつとして、台風が来る事で普段見ることの出来ない鳥達が発見されることもあります。しかし、その影響で鳥達が怪我をしてしまう事も・・・。

先日、千葉県で鳥見をしていると妙な鳥がいました。飛び立とうと羽をバタバタしているが、全然飛び上がれずいます。歩くこともままならないようで、地面をひょこひょことしていました。外傷は見当たりませんでしたが、飛翔及び歩行が困難なため保護をしました。

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当校では「皆川康雄先生」が野生動物リハビリテーションの講義を実施しているため傷病鳥獣の保護について学んでおります。最近では6月にオープンキャンパスで特別授業 “野生動物を守るには”を開催していただきました。傷病鳥獣の運搬にはダンボールを用いるのが良い(保温性や処理の関係)ですが、今回は無かったため紙袋を代用しました。

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今回保護した種はミユビシギの幼鳥でした。行政における傷病鳥獣救護の考え方がありますが、渡り鳥は希少種が多く存在するため保護は大事です。日本に渡来する種には二国間渡り鳥等保護条約国際希少野生動植物種一覧に指定されている種もいます。傷病鳥獣の受け入れ先は各都道府県によって存在はバラバラですが、千葉県では行徳野鳥観察舎友の会が受け入れをしているためこちらにお願いしました。

渡りの時期は傷病鳥獣を確認する可能性が高まりますので、都道府県ごとの受け入れ施設に指示を仰いで適切に対処してもらえればと思います。

ミユビシギには元気になって欲しいです。

(ぎわ)

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