2017年 9月 8日
水面を漂う花
展示中の在来水草のアクアリウム
覗いてみると水面に何やら白い小さなゴミのようなものが浮いています
実はコレ、セキショウモの雄花!
花の大きさは1mmにも満たない程度
肉眼ではわかりにくいですが、写真を撮影してよくみると花粉らしきツブツブがみられます
水中に目を移すと・・・
株の根元あたりに雄花が詰まった袋(苞鞘という)をみることができます
セキショウモは水面で受粉をするちょっと変わった水草
花粉が熟すと、雄花は苞鞘から放たれ浮上し、水面を漂います
一方、雌花はにょろりとのびた花茎の先につき、水面で雄花が流れてくるのを待ち構えています
(残念ながら学校のセキショウモはどれも雄株です)
うまく水の流れに乗った雄花が雌花と出会うと受粉成功
受粉後は上の写真のように花茎がバネのように縮みます
雌花が水中に引きずり込まれ、そのまま水中で果実になります
水中生活への適応過程で身につけた水草ならではの花粉媒介のしくみ、体のつくり
興味深いです
(ふみ)
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