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2017年 8月 7日

人知れず花咲く水草

“在来水草のアクアリウム”にて、展示中の水草を紹介します

本日、紹介するのは今、ひっそりと見頃を迎えているコチラの水草↓

<展示中の水草 その3>

◆オオトリゲモ “大鳥毛藻”
茎が折れやすく繊細な水草です
ため池や湖沼でみられます
鳥の羽毛のような姿が名前の由来です

じっくりと観察してみると・・・

今、葉っぱのつけ根の部分に、ちょこりと果実が顔を出しています
オオトリゲモの雄花は葉のつけ根(葉鞘の中)に隠れているため普通、目にすることはありません
人知れぬ間に、ひっそり、花を咲かせていたようです

なぜ、これほど花が目立たないのか?

一般的に植物が華やかな花を咲かせるのは、虫を惹きつけ花粉を運んでもらうためです
逆に言うと、目立たない花をつけている植物は虫の力を借りずに花粉を運んでいるということ

水中生活に適応した水草の中には水の流れを利用して花粉を媒介できる種がいます
このような水草の花(水媒花)は目立たないことが多く、オオトリゲモはこの一例です

ちなみに、、、

顕微鏡を使ってオオトリゲモの種子をよくみてみると、独特の模様がみられます
この種子の模様が、水草の中でも特に同定が難しいトリゲモの仲間を見分ける手がかりとなります


(左)オオトリゲモの種子
(右)ヒロハトリゲモ(サガミトリゲモ)の種子

オオトリゲモの種子には細かい横長の網目模様がみられます
一方、見た目が非常によく似たヒロハトリゲモの種子には粗い4~6角形の網目模様がみられます

(ふみ)

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