2020年 5月 11日
増穂実習生きものクイズ シーズン2 -その3-
こんにちは、教員(石)です
先週から始めている「増穂実習生きものクイズ シーズン2」の続きです
「-その3-」は魚類です
増穂実習場周辺の水域では主にコイ科魚類が多く確認されます
見分けにくい魚もいますが、体形や体色の他、「鱗の細かさ」「ヒレの形状や位置」「髭の有無」なども参考に同定してみてください
普段は大河川や湖沼に生息していますが、繁殖期にはかなり細い水路にも入ってきます
2枚目の写真は幼魚です。髭のあるオタマジャクシといった感じ
第19問
この魚は長い間1種として扱われていました
ですが昨年、3種の存在が判明し、新たに2種が新種記載されました
水槽飼育時に砂底に潜って眼だけ出している時もあり、かわいらしい魚です
第20問
名前は油のような体表面のぬめりから
実習場周辺の水域では一番多く見られる魚類
メスは産卵時に川底を掘るため、繁殖期に吻端が伸びます(写真の個体)
素早く泳ぐのでタモ網では中々捕獲できず、主に投網や定置網で捕獲しています
繁殖期は鮮やかな赤色の婚姻色がでます
2枚目はやや婚姻色の出た個体
第22問
日本人には、なじみ深い魚
食べても美味しいし、釣りの対象としても人気があります
実習場周辺では一つの河川で確認されるのみで、放流と天然物の両方がいるようです
第23問
日本の淡水魚の中では、もっとも婚姻色が美しいという人も多いです
第24問
日中は主に石の下などに隠れていて夜に活動します
美味しい魚ですが、日本各地で減少傾向にあります
第25問
都市近郊でも確認できる魚の一つ
釣りでも簡単に捕獲できて食用にされることも
第26問
実習場周辺の水域では22期生(2016年)ぐらいから確認されている外来種
食用や釣り餌用に輸入したものが逃げだしたと考えられています
これも外来種で増穂実習では20期生(2015年)がはじめて捕獲しました
冷水域を好み、実習では1か所でしか確認されていません
1枚目がオス、2枚目がメスです
さて、「-その3-」はここまでです
増穂実習では、今回載せた魚類以外にもイワナやヤマメなどの渓流魚や、オオクチバス、ブルーギルなどの特定外来生物を含め、計30種くらいの魚類が確認されています。
次回からは、両生類や爬虫類、昆虫なども紹介(出題)したいと思います
引き続き、お楽しみに
(石)