2016年 6月 16日
アカボシゴマダラの成長日記(完結編)
ほそぼそと続けてきましたアカボシゴマダラの成長日記も、今回でいよいよ最後です。
たくさんいた幼虫も蛹化場所を求めてエノキの株から離れるためか、なかなか姿を発見できなくなりました。なんとか前蛹の姿を写真に撮りたいと思っていたところ、5月の末にようやく見つけることに成功しました。でも、この個体は越冬後の餌不足の影響でかなり小さかったです。
成虫になるとどのくらいの大きさなのか、またこの時期でも本当に春型で羽化するかなどが気になりましたので、蛹になった後に回収して室内で羽化させることにしました。
6月2日に無事に羽化したのですが、通常サイズの春型(左上)や夏型(左下)と比べるとやはり小さいです(右側の標本)。また、翅の色も黒い部分が多く、ちょうど春型と夏型の中間くらいの印象です。
最後に、アカボシゴマダラの幼虫をじっくりと観察して気がついたことですが、終齢幼虫の体色ってエノキの新葉と似ていませんか? (吉)