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2016年 5月 10日

小さきナミアゲハ

新学期になって学生が見せてくれたナミアゲハの標本があまりにも小さいため、ブログで紹介してもらうことにしました。久々の学生ブログです
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初めまして、こんにちは。自然環境保全学科野生動物保護管理コース、2年の野本といいます。

5月となり日差しも夏らしくなってきましたね。蝶も多く飛び始め、目にする人も多くなってきたのではないでしょうか。そこで今回は、身近に見られる「ナミアゲハ」の少し変わった個体についてご紹介したいと思います。

少し前の事になるのですが、昨年の11月、自宅の庭を散策しているとユズの葉にナミアゲハの幼虫を見つけたのです。その子は終齡幼虫の様に緑色をしているのに、大きさは四齡幼虫にも満たない程。見た事のない小ささだったので、採取し観察してみる事にしました。

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パリパリと葉を食べているのを確認。この子は背中に三つ葉の模様があり、他の子とは少し違うようです。しばらく経つと、もう蛹(さなぎ)になる体勢に。
その翌日には大きさは2㎝程の蛹へと姿を変化。長年蝶を飼育してきたけれど、「こんなに小さいのに蛹になってしまったのか!」と驚きました。
無事に羽化するのかな?と母と観察を続けました。

寒さが深まってくる時期で、蛹は綺麗な緑色から越冬蛹特有の茶色に変化し、羽化を見る楽しみは来年に持ち越し。

丁重にケースを保管し数ヶ月。4月になり外でもちらほら蝶が飛ぶ頃、同時に飼育していた蝶達が羽化し始めました。しかし小さな蛹は羽化の気配もなく…。寄生されてしまっていたのかと思いつつも待ってみる事に。

それから数日後、ふと目が覚めケースを覗いてみると蛹に変化が。黒く色を変え、薄く羽の模様が見えたのです!
期待しながら待つ事数時間、見た事のないくらい小さなナミアゲハが無事に羽化しました。

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異変は見られず羽も綺麗にピンと伸び、立派になったのですが、力が弱く、飛ぶのは難しい様子。

しばらくその姿を楽しみ、彼には貴重な資料として手元に残ってもらう事にしました。大切にしていこうと思います。

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幼虫時に通常の大きさになれずとも、こうして成虫へなれるのだな、と改めて彼らの生命力の強さを感じました。私は蝶を小学生の頃から飼育していますが、毎年同じと言う訳ではなく、見ていると幼虫にも性格がある様で、蝶は飼育観察していてとても面白い生き物だと思います。

もし皆様が幼虫や蝶を見る機会があれば、是非じっくりと時間をかけて観察してみてください。