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2023年 1月 23日

スイスアーミーナイフ、ソルジャーの紹介

かれこれ四半世紀も前のこと、私は魚釣りなど野外活動には必ずアーミーナイフを携帯していた。釣り糸を切る、両軸リールの緩んだネジの増し締め、食料品のパッケージ開封やおかずの切り分けなどに使用し、重宝したものだ。
当然、釣った魚を捌くときにも使用していた。
余談だが、あまりにも便利で頼りになるので、失くしたときのためとか安かったとか理由を付けては購入し、複数所有してしまっていた。
気をつけなくてはならない。

さて、スイスアーミーナイフというと、赤い樹脂のハンドル(グリップ)に白いスイス国旗風のマークで、優雅な印象が有ると思う。

写真1 ビクトリノックス製 スイスアーミーナイフ

しかし今回紹介するモデル(写真参照)は、色がシルバーグレーで頑丈なアルミ製ハンドルが装着されており、赤い樹脂のそれより質実剛健である事が見て取れる。
また、ソルジャー(とその派生アルミハンドルモデル)は、このサイズのスイスアーミーナイフ中で最も厚いブレードを備えている。よっぽどの無理をしない限り、壊れたりはしない。

写真2 左 ビクトリノックス・ソルジャーAL
    右 ウェンガー・ソルジャー    

それもそのはず、写真のナイフ・ソルジャーはスイス陸軍に制式に採用されていたモデルで、1961年から2007年まで、両社は毎年半数ずつスイス陸軍に納入していた。
これらを作っていたのはウェンガー社とビクトリノックス社で、スウェーデンを代表する老舗ナイフメーカーである。

 それぞれのナイフは製造しているメーカーこそ違うが、軍の規格なので機能と見た目はほぼ同じものになっている。
そのため、缶切りは両メーカー製にビクトリノックス社製の押し切り型(写真2)が装備されている。(ウェンガー社の作っていた缶切りは引き切り型:写真3右)

写真3 写真左 ビクトリノックス製  
    写真右 ウェンガー製     

唯一異なる部分がランヤードリングと呼ばれている紐通しが、ウェンガー製のモデル(写真2右下)には付いている。
使用方法によるが、このリングが邪魔になったり便利だったりして大変悩ましい。

絞られた機能ではあるが、多目的(ツール)ナイフとしては必要十分である。ブレードは調理の際に長さがもう少し欲しい時があるが、グリップが握りやすいこともあり調理は概ねこなしてしまう。
マイナスドライバーはネジ締め以外にも缶の蓋を開けるのに便利だった。
また、工作ではリーマー(キリ)もかなり力を発揮する。竹トンボを作るときはこのリーマーが大活躍した。

 このナイフは、調理から工作までこなし、多少の衝撃や熱にはびくともしない頑丈なモデルである。
絶妙なサイズで野外以外でも日常生活でも活躍する万能ナイフとして、誰にでもお勧め出来る。

 ところがこの優秀なモデル、現在はスイス陸軍には納入されていない。様々なメーカーのツールナイフが特徴あるモデルを排出しているなかでは、やや機能不足と見られたのかもしない。
「ソルジャー」の名前は現在スイス軍に納入されている後継の多機能モデルに譲り、新たなに「ソルジャーCVAL」の名前を得て販売されている。

たとえスイス陸軍採用でなくなっても、このナイフが色褪せることはない。ステンレスとアルミニュウムが作り出す機能美は、冷たい柔らかさとともに決して失われることは無いのだ。

さあ、密林に急げ!

 ※ウェンガー社は2005年にビクトリノックス社に統合され、2014年にウエンガーブランドのアーミーナイフは製造を終了している。

  S田

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