2018年2月24日（土）に、オープンキャンパスピックアップイベント、『ニュースを騒がせた外来昆虫たち』を開催しました。当日は多くの方にご来校いただき、誠にありがとうございました。

この講義ではヒアリをはじめとした外来昆虫について、正確な知識を身につけてもらうべく、標本の観察を交えながら講義を行いました。

昨年、日本の港湾部で発見されたヒアリの見分け方についてレクチャーをした後、実体顕微鏡を使ってのヒアリ当て観察クイズを行いました。

そのとき観察できたヒアリがこれ！倍率にして約４０倍です。触角の先が太くなっている部分や、腰のクビレの突起が識別ポイントとのことですが、正直難しいです。なにより、ヒアリが小さい！そのサイズ、2.5～6mmほどしかありません。

このように姿かたち=形態での識別は難しいヒアリですが、動きや生活=生態での識別ポイントとして
１．アリの行列の幅が広く、移動スピードが在来種のそれよりも速い！！
２．土のアリ塚を作る！
の２点が挙げられます。

日本国内において問題になっているヒアリ以外の外来昆虫についても、レクチャーを行いました。

外来昆虫の多くは輸入物資に混入するなどして、人の手によって日本に連れてこられてしまいました。つまり外来昆虫も、豊かな暮らしの犠牲者ともいえるのです。
しかし外来昆虫が日本の自然環境と共存することは難しく、被害が甚大になる恐れもあり、捕獲による管理が今後継続的に必要になってくることでしょう。

来月のピックアップイベントは2018年3月25日（日）開催の、春の大オープンキャンパスです。内容盛りだくさんのイベントですので、ぜひこちらもご参加ください。オープンキャンパスの開催日程は、こちら！