2024年 4月 22日
春の須磨アルプス
先週、関西への出張ついでに、須磨アルプスを訪れました。
須磨アルプスとは兵庫県神戸市、六甲山系の西端に位置する山々のことです。
標高は200~300mで登山道も整備されているため山登り初心者にもオススメです。
山のふもとの公園を抜けて、ウバメガシが優占する鬱蒼とした森を歩いていきます。
ウバメガシの雄花
風媒花で花弁はありませんが、黄色い葯(花粉が詰まった袋)が目立ちます。
展開したばかりの葉も、つやつやしています。
コバノミツバツツジ
山あちこちで花を咲かせていました。
ネズミサシの雄花
サルトリイバラ
関西では、本種の葉を「かしわ餅」の材料に使います。
ザイフリボク
関東ではあまり見かけない木なので出会うと嬉しくなります。
東京、神奈川、群馬では絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。
足元に目を向けると、土壌が白~黄土色っぽい明るい色をしています。
関西ではこのような花崗岩が風化してできた「まさ土」が広くみられます。
ホタルカズラ
青い花に目を惹かれますが、表面がボツボツした葉っぱも特徴です。
ヤブツバキ
林床が花柄のじゅうたんのようでした。
ウラシマソウ
付属体とよばれる組織が、釣り竿のように花序から長くのびています。
この長い竿で花粉を運んでくれるキノコバエをおびき寄せていることが知られています。
つい最近の研究によって、この他にも付属体が繁殖戦略上の重要な役割を担っていることが明らかになりました(詳しくはコチラ)。
景勝地「馬の背」
山の稜線に出てしばらく歩くと、花崗岩がむき出しになった岩尾根に出ます。
この日は、天気も良く明石海峡と対岸の淡路島もよく見渡せました。
(ふみ)