2018年 12月 25日
クリスマスの授業にサンタさん?!
今年最後の授業日はクリスマス。生態学IIの授業は、石橋先生による小笠原のネズミ駆除について。
小笠原には豊富な固有種がいる反面、グリーンアノールやニューギニアヤリガタリクウズムシ、前回横内先生に講義してもらったギンネムや、クマネズミなど外来種も多く入り込んでおり、大きな問題になっています。石橋先生は、以前に自然環境研究センターで働いていた頃、ネズミ駆除事業に参加されていたそうで、その時の話を聞かせてもらいました。
現場では何十キロもある重い機材を担いで一歩間違えば海に落ちてしまうような急斜面を登ったり、無人島での過酷な業務など、想像を超える大変な苦労があったのだとか。でもそうした苦労を経て、何年かすると徐々にネズミの個体数が減って成果が出始め、在来種が回復していく様子の話を聞いていると、現場で働いている方への感謝と同時に、聴いているこちらまで大きな達成感が湧いてくる、とても濃い内容でした。しかし、ネズミは繁殖力が強く、また、ちょっとした隙間に隠れてしまうので殺鼠剤を撒いてもどうしても届かないところがあったり、新たに侵入してきたりして、根絶したと思っても何年か後には個体数が増えてしまうのだとか。そのためには、継続し続けることが何よりも大切だと仰っていました。実際、今現在も、小笠原では各種外来種の完全根絶を目指して、地道に駆除事業が進められています。
・・・ところで、授業をする石橋先生の後ろには、何やら見覚えのある赤い帽子・・・?
講義が終わると、なんと石橋先生(と乱入した上沖先生)がサンタクロースに大変身!もしかして学生皆にプレゼント!?
皆のところに、サンタさんは来ましたか?
(沖)