2013年 6月 12日
野生動物リハビリテーション公開講座を開催しました
2013年6月8日に野生動物リハビリテーション公開講座が、錦糸町校舎にて開催されました。
当日は多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。野生動物が直面している問題に
ついて考えるべく、皆さん講義を真剣に聞かれていました。
普段、私たちが口にするスナック菓子や、マーガリンなどには、植物性油脂として
「パーム油」が使われています。このパーム油の生産のために、オランウータンの
生息地が失われてしまっていることを、皆さんはご存じですか?
パームヤシのプランテーション造成のために森が伐採され、さらにはオランウータンの
生息地として保護されていた国立公園の森さえも違法に失われている現状です。
当校のインドネシア”森”実習では、この問題を現地で実際に見ることによって、
野生動物リハビリテーションを深く理解していきます。
オランウータンを保護する施設を見学し、傷ついた野生動物を自然に帰す取り組みを学び、
オランウータンの住む森を復元させるために、近隣の森から苗を移植しています。
苗が移植された森は、たった1年でここまで成長し
復元された森には、オランウータンが戻ってきました。
この公開講座を通じて、オランウータンの生息地の保全と、私たちの生活には関係があること。
オランウータンを守るためには、オランウータンそのものだけでなく、生息地そのものの保護が
必要であることも知ってもらえたと思います。
この公開講座で知り得た知識が、皆さんの自然を守るアクションへとつながってもらいたいと
願っています。
東京環境工科専門学校