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2012年 12月 25日

小網代での流域保全管理実習

小網代での流域保全管理実習
去る12月21日、流域保全管理実習が行われました。
流域保全管理実習は今回で4回目。
過去3回は鶴見川源流でササ刈りを行い、今回は三浦半島にある
小網代の森での外来種除去作業を行いました。
京浜急行線の三崎口駅から、小網代の森までは徒歩約30分。
三浦の歴史や自然を学びながら作業現場まで向かいました。
今回の実習内容は、要注意外来植物に指定されているトキワツユクサの
除去作業です。
トキワツユクサは近年になって急速に分布を拡大しており、
小網代の森でも在来植物を駆逐しかねない勢いで増殖しています。
そのため、在来植生を保全する観点からも、早急に除去を行う必要があります。
除去方法は「ひたすらトキワツユクサを抜き取る」というもので、
NPO法人小網代野外活動調整会議の皆様からご指導をいただきました。
一見簡単そうな作業内容ですが、トキワツユクサは茎の節、葉の付け根で
ポキポキと折れてしまいます。
厄介なことに、トキワツユクサは植物体のかけらが残っているだけで
そこから根が生え、新しい株として繁殖してしまうので、
抜き取る際は細心の注意を払う必要があります。
寒い中、学生達は地道に抜き取り作業を行っていました。
トキワツユクサの除去終了後、作業場所にセキショウという在来植物を移植しました。
移植のポイントは、地下水が染み出てくるまで深く溝を掘り、根の周りを水で完全に満たすことです。
セキショウが繁茂してくれれば、その後、作業場所全体が湿地になるように水管理するのだそうです。
そうすれば、トキワツユクサにも負けないとのことです。
来年、除去・移植エリアがどのように変化しているのか楽しみです。
last.jpg
みんな、寒い中お疲れ様でした!  (岩)
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