去る12月21日、流域保全管理実習が行われました。
流域保全管理実習は今回で4回目。
過去3回は鶴見川源流でササ刈りを行い、今回は三浦半島にある
小網代の森での外来種除去作業を行いました。
京浜急行線の三崎口駅から、小網代の森までは徒歩約30分。
三浦の歴史や自然を学びながら作業現場まで向かいました。
今回の実習内容は、要注意外来植物に指定されているトキワツユクサの
除去作業です。
トキワツユクサは近年になって急速に分布を拡大しており、
小網代の森でも在来植物を駆逐しかねない勢いで増殖しています。
そのため、在来植生を保全する観点からも、早急に除去を行う必要があります。
除去方法は「ひたすらトキワツユクサを抜き取る」というもので、
NPO法人小網代野外活動調整会議の皆様からご指導をいただきました。
一見簡単そうな作業内容ですが、トキワツユクサは茎の節、葉の付け根で
ポキポキと折れてしまいます。
厄介なことに、トキワツユクサは植物体のかけらが残っているだけで
そこから根が生え、新しい株として繁殖してしまうので、
抜き取る際は細心の注意を払う必要があります。
寒い中、学生達は地道に抜き取り作業を行っていました。
トキワツユクサの除去終了後、作業場所にセキショウという在来植物を移植しました。
移植のポイントは、地下水が染み出てくるまで深く溝を掘り、根の周りを水で完全に満たすことです。
セキショウが繁茂してくれれば、その後、作業場所全体が湿地になるように水管理するのだそうです。
そうすれば、トキワツユクサにも負けないとのことです。
来年、除去・移植エリアがどのように変化しているのか楽しみです。
みんな、寒い中お疲れ様でした! (岩)