屋久島実習では必ず屋久島の見所や自主調査の候補地などを紹介しながら、島を1周します。
少し前に当ブログで紹介した西武林道のシカによる被害も、このエクスカーションの一部です
屋久島の北西部に位置する「永田いなか浜」は、国内有数のウミガメの産卵地として有名です。
とくにアカウミガメの上陸回数は日本最多だそうです。説明を受けた後でじっと目をこらして
探してみると、砂浜にはウミガメの卵の殻が簡単に見つかりました。
ただ、屋久島うみがめ館」の情報によると、観光客など見学者数の増加にともない、ウミガメの
産卵率が低下したり、砂浜を踏むことで卵や子ガメを意図せず死なせてしまったりする事故も
増えている可能性があるとのこと。
観光資源として重要なウミガメですが、一般の人に自然に興味を持ってもらうことと、ウミガメの
生息環境の保全とのバランスを考えていく必要がありそうです
浜辺で卵を探していたら割れていない白いものを発見!ウミガメの卵?と思ったらハマオモトの
種子でした。ハマオモトは海流によって種子が広がっていくため水に浮くようになっています。
浜辺であればどこでも見かける植物でも、生態を少し知れば面白い発見がたくさんあります
最後はハマオモトの葉を食べていた気持ち悪い幼虫の集団です。アカマダラヨトウというガの
幼虫でした。気持ち悪い写真ですみません。
よく見ると表面の葉肉だけを削り取って食べているように見えます。小さな昆虫の中には
表面だけを食べるものがいますが、この幼虫はけっこう大きなサイズだったので意外でした。
ハマオモトの葉には消化できない部分があるのでしょうか?それとも堅すぎるだけ? (吉)