2014年 5月 23日
漁師体験
先日、茨城県霞ヶ浦の漁師の方の船に乗せていただきました。
霞ヶ浦の港から船に乗り、沖合の定置網にかかっている魚を回収します。
3つほどの定置網を回収し終えると、下の写真のように船の中は魚で一杯です。
コイやギンブナ、キンブナ、ゲンゴロウブナ、ニゴイ、ハクレン、チャネルキャットフィッシュなどなど
大小様々な魚が採れました。
以下に採れた魚たちの一部をご紹介。
① クルメサヨリ (環境省レッドリスト準絶滅危惧。)
② ワカサギ
③ モツゴ(婚姻色が出ているオス。鱗の縁が黒く縁取られて全身が黒っぽくなります。)
④ ビワヒガイ(国内移入種。原産地は琵琶湖。)
⑤ スゴモロコ(国内移入種。原産地は琵琶湖。)
⑥ タモロコ
⑦ ゼゼラ(国内移入種。原産地は濃尾平野、琵琶湖淀川水系、山陽地方、九州北西部。)
⑧ オオタナゴ(国外移入種。原産地は中国、朝鮮半島など。)
⑨ チャネルキャットフィッシュ(国外移入種。カナダ南部、アメリカ合衆国、メキシコ。)
漁師の方からは、最近は在来魚が減り、国内外の移入種(チャネルキャットフィッシュやオオタナ
ゴなど)が増えていること、湖岸が護岸されてから水際のマコモが減り、魚の産卵場所が少なく
なってしまったことなど、貴重なお話を色々伺いました。
久々に色々な種類の魚をたくさん見ることができましたが、霞ヶ浦でもやはり国内外の移入種の
影響が少なくありません。
今回の魚類採集は、モニタリング調査として定期的に実施されているとのことなので、次回は学
生も連れて来れればと思います。 (石)