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2013年 12月 26日

うろの中から、はははん、生えている

平成25年12月20日(金)1年生向けに
新宿御苑で観察会を行いました。
この日は都内で初雪を観測した日。
なかなか寒かったですが、2班に分けて
時折雨が降るなか2時間位ずつ実施しました。
この観察会は、博物展示施設実習という教科の一環で
実施しているもので、ただ植物を観察して終わりということではなく、
施設の特徴や、成り立ち、管理のコンセプトなどをおりまぜながら
話をしていきます。
そんな中で、毎年ネタにしているのがこのスミレ。
(種不明(コスミレか、ヒメスミレか。はたまた全く違うものか。
これといった決め手がなく、同定できず。))
マツスミレ.jpg
マツの’うろ’の中に生えているのです。
ドリルみたいに見えているのは、枝のついていたところの内側になります。
マツが同じ所から枝を出していくのがこれでもわかりますね。
通常日本のスミレの仲間は冬になると地上部は枯れるのですが、
これは南西方向を向いており日がよく当たる、また、うろに守られている
ということでなのか、枯れずに葉がついています。
うろは地上50センチほどのところにあり、近くにスミレの株はないことから、
果実がはじけて種が飛んできたことは考えにくく、他から誰かが
運んできたものと思われます。
スミレの種子にはアリが好む物質(エライオソーム(種枕(しゅちん)))がついており、
その物質欲しさにアリが種子を運んで、エライオソームだけ食べたら種子はポイされ、
そこで種子は発芽し分布を広げる、ということはよく知られています。
なので、もし仮にアリがうろに巣を作っていて、そこに種子を運んできて発芽。
毎年きれいなスミレの花がマツのうろから咲いている。
なんてことだとすると、ドラマだなぁ~と思うわけです。
(誰か人が種を投げ込んだ。ということがなければの話だが
(と、ドラマだなぁ~などと言いながら夢のない話をしてみる)。)
さて、この観察会にて年内の(学生向け)仕事は終了。
このブログもこれにて年内は終了となります。
年明けは1月7日ころ再開を考えています。
それではみなさま、良いお年をお迎えくださいませ。
(よ)
※学生さんに。
 「良いお年を~」と言ってくれるのはいいんだけどさ、
いちおうあなたたちからすると教員は「目上の人」なので、
そういう人には「それでは、良いお年をお迎えください。失礼致します。」
くらい言えるようになっておきましょうね。