さて、引き続き今日もシキミです。
先日筑波実験植物園で行われた、きのこ観察会に参加してきたのですが、
昼休みに園内をうろちょろしていたところ、シキミを見つけました。
んー、なんかちょっと違うな~と思いながらふと足元を見ると名札があり、
日本のものではありませんでした。
ひとつは種小名floridanum(フロリダヌム)、北アメリカ南西部原産だそうです。
もうひとつはlanceolatum(ランセオラツム)、こちらは中国南部原産です。
これまた、果実はほとんど区別がつかないですね。
シキミの仲間は世界で40種ほどが知られており、大部分が中国大陸に分布しています。
アメリカ大陸~日本~中国と分布している訳ですね。
日本には1種しかありません。
しっかし、いくら植物園だからって、なんでこんなの植えてるのかと思って
調べてみたら、花が意外ときれいでした。
日本のシキミは花色が白く、あまり目立たないのですが、ここで紹介した
2種は、花色が赤く目立つ色でした。
しかも、花はシデコブシを赤くしたような感じで、以前はモクレン科に
属していたのもうなずけるものでした。
ちなみに、前回お伝えした「八角(トウシキミ)」ですが、
インフルエンザの薬「タミフル」を作るのにも使われているそうです。
インフルエンザにかかったからといって、八角をかじれば効くということではないのであしからず。
魚にも「八角」がいますのでご注意を。
答えは暗号で(なんで?)。
→「テキバル」
(よ)