2019年 2月 20日
2月の増穂実習場(クマタカ)
お久しぶりです。2年の佐藤です!無事に増穂実習3回分の報告書もまとめ終え、テストも終わってあとは卒業式を残すのみ。ですが、増穂実習中にクマタカの営巣木が見つけられなかったのが、心残りでした。そこで、休み中に滝澤くんと共に冬の増穂に行ってきました。この幻の(?)第4回増穂プライベート実習の様子を報告いたします!
クマタカを対象として、定点調査を3日間実施しました。午前中はほぼクマタカの出現はなく、13時以降に観察頻度が高くなりました。クマタカが現れるのはいつも突然。常に集中して観察しなくてはなりません。
かなり近くを飛んだクマタカ。食事後で素嚢が膨らんでいるのが確認できます。
近くにとまるクマタカ成鳥2羽。ペアのようでしたが、交尾などの繁殖行動は確認できませんでした。
定点調査の最中に大きなキツツキのドラミング(木をつつく音)が聞こえてきました。音のするほう向かってみるとそこにいたのは…
なんとオオアカゲラ(お腹のしましまがポイント)!夏の実習中にそれっぽい存在を確認してはいましたが、しっかりと同定できる姿を確認できたのは初だったため、さすがに興奮しました!
踏査もしましたが、残念ながら3日間ではクマタカの営巣木は発見できず・・・。でも、観察地点付近で多く観察されていることから、付近に営巣木がある可能性はとても高いと思います。僕は卒業してからも北海道で猛禽類調査の仕事に携わりますが、ここのクマタカ営巣調査は、後輩のみんなに期待したいと思います!
その他にもウソ、マヒワ等のアトリ類、カヤクグリやキクイタダキ、ミソサザイ等を確認しました。クマタカの動向を確認するとともに、冬の増穂の鳥類相を確認できたため、とても有意義な第4回増穂実習となりました!