2016年 10月 25日
動物と人との距離
今2年生は世界自然遺産屋久島実習中。屋久島にはニホンザルの亜種ヤクシマザル(ヤクザル)と、ニホンジカの亜種ヤクシカが生息している。
本州で動物達に出会えば、人の気配を察するなり一目散に逃げていくか、餌をくれると思って近寄ってくるのが常だ。でも、ここ屋久島は違う。寄ってくるでもなく逃げるでもなく、ただそこにいる。
苔むした岩に腰かけ、森の中でゆっくりと流れる時間を彼らと共有していると、ああ、これが動物と人との間に本来あるべき距離なんだ、と気付いた。その感覚はとても原始的で、神秘的で、現代人の多くが忘れてしまっているものかもしれない。
(沖)