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2023年 5月 17日

鶴見川源流の森での実習

5月のよく晴れた日に、2年生を対象に鶴見川の源流の森で流域保全管理実習を行いました。この実習はNPO法人鶴見川源流ネットワークの皆様の協力を得て、源流の森の保水力を高めることと、生物多様性の保全・回復を目的に里山管理を行っています。

まずは、昨年の秋に自分たちでアズマネザサやセイタカアワダチソウなどを刈り払った場所に移植したエノキの苗木を探し、無事に活着しているか確認します。

昨年の秋に移植したエノキの苗木を探す学生たち。背景の大きな木も先輩達が植えたエノキが育ったものです。

エノキを見つけたら、新芽が出ているか注意深く観察し、カナムグラやクズなどのつるを外したり、株周りの雑草を抜きます。光合成をしっかりさせることで大きく育てます。

活着したエノキの苗木。小さな枝や葉が確認できます。

作業中に学生が鳥の卵を見つけました。さすが2年生、「良い目」をしています。このあたりではキジをよく見かけるので、おそらくキジの卵と思われます。この日は事務局のFさんが撮影係を担当してくれたので、学生たちの良い写真が撮れました。

指さす場所を見ると・・・
移植したエノキの株元に営巣していたため、草刈りはせずにそっとしておきました。

作業後の様子です。株元がすっきりして、エノキの苗木が目視できるようになりました。

ところどころエノキの苗木が見えるようになりました
手入れされた株

自分たちが移植した苗木の養生作業が終われば、次は先輩達が植えたエノキの株もお世話をします。せっかくエノキが大きくなってきても、オオブタクサなどは1年で3メートルにも成長するので、人の手で守らないと競争に負けてしまいます。エノキが大きく成長し、樹冠で日陰が出来るようになるまでは、この地道な作業が不可欠です。

エノキの株元のオオブタクサを抜く学生たち。
もう少しエノキが大きく育てば、この作業をしなくてすむようになります

東京環境工科専門学校は、この場所で10年以上にわたり実習を続けています。今ではエノキも立派に育ち、大きな森になりつつあります。鶴見川源流ネットワークの皆様、いつもご協力とご指導をいただき、ありがとうございます。(吉)

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