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2024年 4月 3日

さっそく動き出したアカボシゴマダラの幼虫

2024年の3月下旬は真冬かと思うほどの寒さに見舞われた東京でしたが、4月に入ると今度は初夏かと思うほど暖かい日が続きました。開花が遅れていたサクラも綺麗な花を咲かせるようになりました。

道路沿いのエノキの実生株を出勤途中に見ていると、何やら違和感が・・・近づいてみるとアカボシゴマダラの幼虫が越冬を終え、エノキの枝先まで登ってきていました。

中央の枝にアカボシゴマダラの幼虫が見えます。昨日は気がつかなかったので、今日になって登ってきた個体かも知れません

この幼虫は体色もくすんでいて、見るからに越冬直後の個体という印象ですが、何よりも頭部の突起が曲がっているのが気になりました。このまま脱皮しても大丈夫なのでしょうか。

この幼虫は左側の頭部突起(角)が曲がっています。意見した感じではクモの糸が巻き付いているわけでもなさそうですが、なぜこんなに曲がっているのか分かりません。
頭部の突起を拡大しました

もう少し日当たりの良いエノキの株もチェックしたところ、新芽の上に止まっている幼虫を発見!こちらの幼虫は体色も鮮やかで、頭部が大きく、体とのバランスが悪いので、脱皮をして間もない個体と思います。

色鮮やかでエノキの新芽の上にいても違和感がありません

もう少し綺麗に幼虫の写真を撮ろうと横からカメラを構えてみたら、まるで新芽に擬態しているように見えました(本当にエノキの新芽に擬態しているのかは分かりません)。

横から見るとますますエノキの新芽に見えるのは私だけ?

関東地方で良く見かけるアカボシゴマダラは、中国大陸から人為的に持ち込まれたものと考えられています。在来種のゴマダラチョウとの競合など、生態系への影響が心配され、残念ながら特定外来生物に指定されています。なお、鹿児島県の奄美大島周辺に分布しているアカボシゴマダラは在来種です(関東のものとは翅の斑紋などが違うため区別できます)。

人間によって連れて来られたアカボシゴマダラには罪はないので、人間の勝手で安易に生物を持ち込むようなことは控えたいものです。       (吉)

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