2015年 8月 27日
セミのモサモサ
杉の幹に目立つ白い斑点。
よく見ると、セミ。お腹に白いモサモサのかたまりがついている。
モサモサの正体はセミヤドリガ。セミだけに寄生する「蛾」のなかま。
モサモサは終齢幼虫が出したワックス状のもの。
このガ。明治時代に発見され、たびたび注目されたが、今だに生態は謎だらけ。
・付くのはヒグラシがほとんど。しかもメスゼミに多い。
・ガは単性で生殖。でも、オスがみつかることも。
・産卵は樹皮。セミに取り付くには?
息をふきかけると孵化することから、幼虫は卵のなかでセミが近づく震動をひたすら待ち伏せしているとか。。
このガがついたことが原因でセミは死ぬことはないという話もある。けれど、写真のセミはすでに虫の息。別の原因?
一方、近くの木には、緑色のモサモサも 。こちらはセミカビともよばれる寄生性の菌類のようだ。
長い幼虫期間を経てやっと地上にでられた2週間。
自然界は天敵だらけ。
人から見たら、鳥やらクモやら大きな天敵は目立つけど、小さな脅威にも大変そうだ。
(小)