2007年 10月 15日
高山部のヤクシカ
(※この記事は旧ブログのものです。表示崩れ等ありますがご了承下さい。)
ヤクシカ(ニホンジカの屋久島亜種)は、屋久島中に広く分布しています。
海岸から町の周辺、そして1800メートルを越える高山部にまで生活しているんです。
この10年間を考えて見ると、最近はシカを見る機会が格段に増えています。
一湊の実習地ではよく草を食べていますし、
標高1600メートルの花之江河では湿原を歩き回る姿をたびたび見かけます。
10年前はそんな事はありませんでした。
写真は黒味岳頂上下1800メートル付近で撮影しました。1枚は花之江河です。
明らかに人を恐れなくなったのも印象的です。
うまくすれば2メートルくらいまでは楽に近づけます。
その中で森林内の下草の消失、かんきつ類の樹皮剥ぎなどの問題の発生、
ヒルの増加などの現象が起こっています。
前は見られなかった大川の滝下流あたりでも、ヒルを良く見かけるようになりました。
これはシカだけでなくサルも関係しているかもしれません。
シカと人間、野生生物と人間の付き合い方を考えさせられます。