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2024年 12月 19日

雲取山へ自然探訪

この時期の学校は、日帰りの実習はあるものの、泊りがけの実習は少なくなります。
5~10月の長期実習のシーズン中、学生のみなさんと泊りがけで山梨や屋久島を訪れ、自然豊かな環境があたり前の日々を過ごしていた身からすると何かが足りないような感覚になってきます。

そこで、自然を満喫すべく今週末に1泊2日で東京都最高峰の雲取山に登ってきました。
※過去の雲取山関連記事はコチラ

「お祭」バス停からスタートし、三条の湯を目指します。
ちなみに、この変わったバス停の名前(地名)は、平将門がこの地で三日三晩、盛大な酒宴を行ったことに由来するそうです。

あたりはすっかり冬の様子です。
道中の沢は所々凍りついていました。

とはいえ、陽がさす落葉樹の下は、落ち葉が温かくフカフカでいい香りです。

林下には、まだ紅葉が残っているものもありました。
上の写真はヒメウツギです。

姿を写真に収めることはできませんでしたが、標高1,000m付近でマヒワの群れに出会えました。

本日の宿泊地、三条の湯のテントサイトに到着です。
テント宿泊者は追加料金500円ですぐそばの三条の湯山小屋の温泉に入れます。
硫黄の香りがする冷鉱泉で、時間内であれば何回でも入り放題でした。

20時45分の空
陽が落ちてからは、テントの中から星空を見上げます。
気温は氷点下なので、フリースやダウンを着込み、寝袋の外にはブルーシートをまとってガチガチに防寒します。
ちょうど、三大流星群の一つ「ふたご座流星群」がみられる時期だったため、寝て起きてを繰り返しながら期待して観察していましたが・・・

01時00分の空
この日は、満月のため、月の光が眩しく、星空観察には適さない条件でした。
ときおり光が動いたように見えても、今のは本当に流れ星だったのか・・・?
イマイチ自信を持てませんでした。

悔いを晴らすべく、次は1月の「しぶんぎ座流星群」を狙ってみるのもよいかもしれません。

03時50分の空
とは言っても月が西(写真右)へ移動し山に隠れる時間帯になると、明るい街中とは比べられないほどの多くの星を観察できました。

翌朝、陽が昇る前に歩き始めます。

06時50分
段々と山々が朝日に赤く染まっていきます。

この日は快晴で、稜線に出ると、富士山がよく見えました。

雲取山山頂に到着です。

山梨県の増穂実習場がある方向
遠くに雪をかぶった南アルプスの山々も望めました。

帰りは稜線上の道を通って鴨沢を目指します。

途中でナラ枯れ(ブナ科樹木の萎凋病)で枯死してしまったミズナラがみられました。
罹患した木は離層が形成されないため、冬でも葉が落ちずに樹上に残っているのが特徴です。

人里近くまで降りてくるとチャノキ(お茶)の花が咲いていました。

冬の自然を満喫した2日間でした。

(ふみ)

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