(※この記事は旧ブログのものです。表示崩れ等ありますがご了承下さい。)
6月16日、渋谷校舎にて野生動物リハビリテーション公開講座が開催されました。当校の特認教員で講義:野生動物リハビリテーションを担当している皆川先生によるこの公開講座は、当校のインドネシア・スマトラ実習の紹介も交えながら、野生動物を守るためにどう働きかけていけばよいかを考える公開講座です。
当日は雨模様のあいにくの天気でしたが、お越し頂いた参加者のみなさんは興味深く講義を受けられていました。
オランウータンは現地語で「森の人」という意味があり、食事も、移動も、睡眠も全てが森の中です。そして彼らの生態を理解すれば、森なしには生きてはいけない生きものであるというのは、簡単に理解できます。
そしてオランウータンはこの100年間で、90%も減少したと考えられています。スマトラの森林が失われ、オランウータンが住む場所が失われているのです。
そしてこの森林の減少と私たちの生活は、無関係では有りません。紙の原料として森が伐採され、森があった場所にはアブヤラシが植えられ、パーム油のプランテーションとなっていくのです。
このパーム湯は、マーガリンやチョコレート、スナック菓子にも多く使われており、私たちの生活と密着しているのです。
絶滅に瀕しているオランウータンを救い、そして彼らのすむ森をどう復元していくのか。動物だけでない、動物が生息できる森、そして人と自然の関わりの全てを救い、改善していくことで野生動物リハビリテーションが可能となるのです。
ご来校いただいた皆様、本日は本当にありがとうございました。
東京環境工科専門学校
事務局 木船