オープンキャンパス
オープンキャンパス お申し込みはこちら

2022年 12月 7日

野外活動にお勧めな筆記具

字を書こう!野外編

 以前、野外で文字を書くことをテーマに、様々な筆記用具を使ってみたことがある。
文字の大きさ、インクの種類、太さの組み合わせについていろいろと試すこともやってみた。
そこでたどり着いたのは、三菱ジェットストリーム4&1・パイロット4+1(アクロインク)であった。
野外で使う筆記具としてはこれ2択では無いだろうか。次点は同3&1または同3+1

三菱ジェットストリーム4&1レモンイエロー(お勧めの1本)


■本体の色について
これは好みの問題となるが、野外での使用に関しては、明るいブルーは1年を通じてよく目立つ。
うっかり落とした場合などでは、地面の上や落ち葉の上でも比較的発見しやすい。

次点では明るい色調の黄色・オレンジ・赤などが挙げられる。
ただし、この色は秋の紅葉シーズンは目立たなくなってしまう。
室内では全く問題にならないことであるが、野外で使用する場合は、目立つ色で有ることは重要である。

多色ボールペン 各種(スタッフ私物を拝借)

■インク色について
ボールペンのインク定番色の黒、青、赤、それに緑という組み合わせは、幅広い用途に柔軟に対応することができる。
特に、同じ紙面に複数のテーマの情報を記入する際は色を分けて記入できるので、非常に便利である。

■インクの種類について
野外で使うボールペンのインクであるが、インクは大きく分けて、油性と水性の2つある。

水性ゲルインクが現在の主流で、発色の良さ、書き味の良さのどちらも申し分がない。
ところが、色やその成分によるが、長い年月には色が薄められてしまう事がある。
それでも、室内だけで使用しているのであれば、インク消費の激しさを抜きにすれば最強かもしれない。

ただし、野帳に使用していると室内では目立たない弱点が露呈する。
かなり極端な言い方をすれば、水性インクは水と太陽光に弱いのだ。
水にはにじみ、太陽光には分解されてしまう。

三菱・ジェットストリームとパイロット・アクロインクは油性インクに分類される。このような心配は少ないし、書き味やインクの発色もなかなかである。

※最近は各社がそれぞれのインクの弱点を改善した製品を発表しているので最新の情報をチェックすべし。

■シャープペン機能について

シャープペン0.5mmの先端部分

4&1または4+1の1はシャープペンなのだが、これが良い。
フィールドワーカーにはシャープペンは必要不可欠である。

雨天時に記録用紙が濡れてしまうとボールペンで筆記できないこと、鉛筆やシャープペンで書かれた文字は薬品の影響を受けにくいこと等あり、野帳への記入や生物の採集データの記入にはこれでなくてはならないときがある。
道具の嵩をへらすために1本に集約するのであれば、機能的だし十分である。
シャープペンは、芯径0.5mmで濃さはHBが入っている。

芯は、筆圧しだいでは有るが、地図や調査票への記号的な記入にはそのままHBで、野帳へのメモが中心であればBあたりがオススメである。
記入してある文字が薄い場合、判読ミスに繋がりかねない。記入の際はしっかり、はっきりした文字を書くことを普段から心がける必要がある。

■多色ボールペンの欠点
良い事ずくめの多色ボールペンではあるが、明確な欠点が2つある。
一つは太さである。
数色ものリフィルを内部に納める必要上、細く仕上げることは難しいだろう。

もう一つの欠点は、『ペン先のグラツキ』である。
文字を書いているとペン先がグラグラと動いてしまうのである。

この現象はボールペン先端の穴が、それぞれのリフィル先端より若干大きく作られているために起こるもので、コストと工作精度のバランスを考えると改善もおいそれとはいかないと思う。
『ペン先のグラツキ』が気になる人や筆記量が多い人は、ペン先を改造するか筆記用にお気に入りの1本を別途持参したほうが良いだろう。

 ここまで読んだ人は、そろそろ何かを書きたくなってきたはず。

この週末、野帳とお気に入りのペンを持ってフィールドに出かけよう!

<2024年11月 
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

ブログ記事