(※この記事は旧ブログのものです。表示崩れ等ありますがご了承下さい。)
車に轢かれそうになりながら、甲虫が道路を渡っています。
わー、やばい! と目をそむけたら、無事渡りきりました。
マイマイカブリでした。
体が土で汚れているので、成虫で冬越しした個体ですね。
ものすごい勢いで走り続けます。写真も被写体ぶれしていますね。
名は体を表す。この仲間を「歩行虫」と言います。オサムシの仲間です。
手塚治虫氏はこの虫の仲間から名前をとったことで有名ですね。
後ろ翅が退化し飛ぶことができません。前翅も左右が癒合して腹部を覆っています。
しかもこの昆虫は日本固有種。
北海道から九州まで、佐渡島や屋久島などの島嶼にもいますが、国外には分布しない生粋の日本虫です。
飛ぶことができず歩きまわるだけなので、地理的に隔離されいくつもの亜種に分かれています。
北海道のエゾマイマイカブリと九州のマイマイカブリを比べると、「え、同じ種?」って感じ。
写真のはヒメマイマイカブリと呼ばれる亜種です。江戸川の千葉県側で撮りました。
マイマイカブリはマイマイ(カタツムリ)にかぶり付き、餌にします。
だからマイマイカブリ。細長い首もマイマイが食べやすくなっているんですね。