2020年 8月 6日
羽の手入れ
今朝は野鳥を探しに葛西臨海公園に行きました。
なるべく早く着いたつもりでしたが、鳥たちは既に朝食後のリラックスモードのようで、数羽は羽づくろい中。
私が惹きつけられる鳥の行動はいくつかありますが、羽づくろいもそのひとつです。嘴で羽毛を1枚ずつ丁寧に扱いてゆくしぐさは繊細で美しく見えます。
ダイサギ
下の池の観察窓からはコサギ、ダイサギ、アオサギが羽づくろいする様子が見られました。サギ類は中趾の爪が小さな櫛状になっていて、この趾を使って頭や首を掻いて(梳って)います。
コサギ
ところで、鳥は嘴や趾で羽毛を丁寧に扱いたりする羽づくろいで乱れた羽毛の位置を整えたり、寄生虫を取り去ったりしていますが、さらに尾羽のつけ根にある脂腺からの蝋様の分泌物を嘴を使って羽毛の表面に塗りつけています。この分泌物は羽毛に防水処理をするのに加え、その成分がバクテリアなどの増殖を抑えています。鳥はこの羽の手入れにより羽毛を清潔に保ち、断熱・防水の機能と羽の色彩を保っています。(フランク・B. ギル 著,山岸哲 日本語版監修,山階鳥類研究所 訳 『鳥類学』,新樹社,2009)
優雅に見える羽づくろいも生きていくうえで欠かせない日々の仕事ですね。
(おまけ)
葛西臨海公園の散策路に面白い形の真っ赤な花が落ちていました。
見上げるとアメリカデイゴの赤い花が咲いていました。
学校で植物の先生に聞くと今よりももっと早い時期に咲く樹木だそう。確かに葛西臨海公園でも昨年は6月末に開花のニュースがありました。今年は遅いのか、シーズン最後の花だったのかはわかりませんが、あともう少しは楽しめそうです。
(何やら左上にシルエットが・・・)
(さき)