2010年 9月 21日
玄関にアオマツムシ
(※この記事は旧ブログのものです。表示崩れ等ありますがご了承下さい。)
いつの間にか日本中に分布するようになったアオマツムシ.オスは背中に褐色の
部分がありますが,雌は緑一色なので区別は簡単です.今では当たり前のように
どこにでもいるので,もともと日本にいた種と勘違いしてしまいそうですが,実は
れっきとした外来種です.
在来のマツムシが草地にいて弱々しい声で鳴くのに対し,アオマツムシは樹上や
植え込みの中からからリィーリリリリリと騒々しく鳴きます.残念ながら日本の秋の
代名詞になってしまいました.渋谷キャンパスでも毎日のように聞こえてきます.
彼らの環境への適応能力には脱帽するしかありません
そんなアオマツムシなのでどこで見かけても驚きませんが,学校の玄関においてある
ほんの少しの植木コーナーで雌を発見しました.水やりをしたところ飛び立ったので
捕獲しました.
実はこの植木コーナーでは,オンブバッタやコカマキリ,ササキリの仲間(捕まえ
損ねました)などを目撃できたので,ちょっとしたお気に入りポイントでした.今回,
アオマツムシを確認したことで,身近で見られる生物にちょっと注目するだけでも,
在来種が減り,外来種が増えている現実を再認識させられました.やっぱり,ちょっと
悲しいですね (吉)
東京環境工科専門学校
http://www.tce.ac.jp