2010年 3月 15日
平成22年度の増穂実習の下見(2)
(※この記事は旧ブログのものです。表示崩れ等ありますがご了承下さい。)
昨日に引き続き,増穂実習の下見の様子をお伝えします.増穂町からは
雄大な富士山の姿を眺めることが出来ます.お昼を食べるためにみさき
耕舎を訪れたのですが,眼前に広がる富士は,まさに圧巻の一言でした.
そんな自然の姿に感動しながら,再び桜池の周辺を歩いていると,池の
水面になにやら黒い影を発見しました.工藤さんに尋ねたところ,なんと
ブラックバスの魚影だというのです.
日本の侵略的外来種ワースト100にランクインするブラックバスがこんなに
生息しているのかとあっけにとられるとともに,桜池の生態系の状態を想像し,
日本の里山環境の現状を見せつけられた思いでした.
一度侵入した生物を駆除するのは大変な労力がかかりますし,決して
容易ではありません.それにブラックバスを駆除できたとしても,変化して
しまった生態系を回復させることはほとんど不可能に近いかもしれません.
日本の原風景の代表である「里地里山」の保全は,社会として取り組んで
いくべき環境保全の大きなテーマのひとつだと思います (吉)
東京環境工科専門学校
http://www.tce.ac.jp