2011年 1月 24日
小網代の森で外来有害植物の除去作業(3)
(※この記事は旧ブログのものです。表示崩れ等ありますがご了承下さい。)
「中央の谷」を一般の方の憩いの場として保全するためには,トキワ
ツユクサを除去するだけでなく,柔らかい土壌の流失を防ぐ必要があります.
岸先生によると,そのためには沢沿いにセキショウを移植することを考えて
いるとのことでした.
もちろん,セキショウは小網代在来の植物で,下層植生の重要な構成
要素です.農家によって中央の谷が健全に利用・管理されていた時代には,
辺り一面に生えていたと考えられます.そこで,中央の谷に残っている
セキショウを増やすための移植を行う必要があります.しかし,アオキや
ヤツデが繁茂している現在の中央の谷は,暗すぎてセキショウが育ちません.
トキワツユクサだけでなく,アオキやヤツデを除去した理由がおわかり
いただけたかと思います.
まず,セキショウを増やしたい場所に,地面から水が出てくるくらいまで
深く溝を掘ります.そこに,暗くなった場所で生き残っていた株を移植
します.移植のポイントは植物体が倒れてしまわないように,葉をしっかり
立てて,バランス良く土を株元にかぶせることです.水分を含んだ土なので
結構大変で,作業を終えた学生の実習服は泥だらけでした.最後に道具を
沢で洗って,今回の実習は終了となりました.来年もまた小網代での実習が
あります.自分たちがお手伝いしたエリアがどうなっているのかを確認する
ためにも,是非,次の実習にも参加してください
最後になりましたが,小網代野外活動調整会議の皆さんには本当にお世話に
なりました.この場を借りてお礼申し上げます. (吉)
自然環境保全を学ぶだけでなく実践もしたいなら
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東京環境工科専門学校
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