2020年 4月 27日
増穂実習 生きものクイズ 番外編-その4-
土日からGWが始まっています。GWという言葉の魔力で外に出掛けたくなりますが、命を守る週間ですので、おとなしくしなければならない状況ですね。
増穂実習生きものクイズ番外編その4は鳴き声問題になります。冬には低地でも見られますが、繁殖は比較的標高の高い所で行う鳥達をピックアップしました。
番外編 第23問
針葉樹林帯によく見られるので、針葉樹の多い増穂実習場付近でもよく見かけます。全長は意外と小さくて、同じ科の名前に「コ」が付いている種よりも小さいです。高い声質がキレイで透明感がありますね。
番外編 第24問
外見での識別が難しいですが、鳴き声では識別がしやすい鳥の仲間です。昔は1種でしたが、鳴き声の違いやDNA解析により3種に分かれる事となりました。姿形での識別はかなりの熟練者でなければ無理ですが、鳴き声では識別可能です。日本の鳥で新種が発見されるのはすごい事ですね!
番外編 第25問
増穂実習では標高の高い櫛形山で聞こえます。鳴き声が種名の由来になったとも言われており、長いさえずりの合間に「ズイーズイー」と鳴くのが特徴です。さえずりが長い鳥は種類が少ないので絞りやすいです。
番外編 第26問
鳴き声を虫と間違われる事がありますが、鳥のさえずりです。また、渡りの時期には夜型さえずりを行うようです。この種の鳴き声は人間からすると比較的高音域の鳴き声のため、高齢になると聞こえなくなる可能性があります。今のうちにたくさん聞いておきましょう。
番外編 第27問
さえずりと地鳴きが両方聞こえています。こちらも針葉樹林や混交林が好きで、幹を垂直に登ります。似ている鳴き声の鳥がいますが、この種の鳴き声はか細いです。実際に野外で地鳴きを聞いていると聞き逃してしまいそうです。
番外編はその4まで来ました。今回の鳴き声は増穂実習場でも聞くことがありますが、実習場より標高の高い櫛形山では頻繁に聞くことが出来ます。是非増穂実習に行ったら実習場周辺と高標高地の違いを感じて欲しいです。
※TOP画像の山が櫛形山、中腹の白く見えるところに集落があり実習場周辺です。
また、鳥類の鳴き声クイズは今回のその4で終わってしまいますが、まだまだ鳴き声を学びたいという人はその1で紹介したバードリサーチのサイトの中に「バードリサーチ鳴き声クイズ」というのがあるのでそれにチャレンジしてみましょう。
番外編はまだ続きますので、しばしお付き合いください。