今日は増穂実習の昆虫班が4月に行ったライトトラップの紹介です.ライトトラップとは
昆虫が光に集まる性質(走光性といいます)を利用して,夜に林の中で白い幕を
張り,その幕に蛍光灯やハロゲン灯などの強いを当てて昆虫をおびき寄せて
採集する方法です.昆虫調査では,夜間採集の定番として用いられる方法です.
今回は夜の気温が低いうえに月明かりも良かったため,ライトトラップをする
条件としては好ましくありませんでしたが,何事もまずは経験.気温が低いと虫は
飛んでこない,月明かりの明るい夜も良くないといった鉄則を実際に感じてもらう
ことも昆虫調査のプロになるための第一歩です.
写真は薄暗くなってきた夕暮れ時に幕を張って,発電機に繋いだライトをセット
して,日没前に点灯させたところまでです.残念ながら,教員(吉)が採集成果を
撮影に行こうとしたときには,学生がすでに撤収して帰ってきてしまいました.
かなり寒かったので何も採れなかっただろうと思っていましたが,イボタガなどが
飛来してきたそうです.「坊主」(一匹も採れないこと)でなくて良かったです.
次回からの実習では気温も上がってくるでしょうし,季節変化に伴う昆虫相の
変化にも関心を持って採集に臨んでくれればと思います.寒い中,弱音を吐かずに
(吐いていたかもしれませんが;笑)頑張った昆虫班,お疲れ様でした (吉)
東京環境工科専門学校