2026年 2月 20日
モンゴル実習に向けて機材を購入した話

随分と久しぶりに野外グッズを購入してしまった。数年前からずっと気にしていた商品である。野外炊飯から遠ざかってしまっていたので、いざ購入の『ポチリ』が出来なかったのである。しかし、購入のための大義名分(家族の理解は得られなかった)が出来てしまった。それは妄想・野望・願望とも言える大企画、『モンゴルにおいて現場入手した燃料でコメを炊いてご飯を食う』というものだ。壮大な企画を夢に、とある深夜、密林に潜った私の人差し指はポチリポチリとボタンを軽快に2回押した。深夜の密林は恐ろしい。
ポチリ①はエバニューブランドから発売されているバックカントリーアルミポットというクッカーである。

ご覧(写真1)の通り、なんて事の無いアルマイト加工されたアルミのクッカーである。無駄にテフロン加工もされていない。直径122mm高さ 67mm、重さ140g 容量650ml程といたって『普通』である。
この『普通』なクッカーであるが、これを購入したのには3つの理由があった。
理由1.
焚き火に向いているということ。
持ち手が吊り下げ式(このサイズでは少い)なのだ。持ち手が上に有るというのは、なにより炎の中からクッカーを救出する場合に都合が良い。棒の先に持ち手の頂部を引っ掛けて炎の中からさっと出すことができるし、手を炙られることが無い。持ち手が鍋の横に有る場合は、棒などで引っ掛けて取り出そうとしても、クッカーが傾いて中身が漏れてしまうのだ。
理由2.
程よい厚みが有る。
これは手に持てば分かる。本体の厚さが(0.8mmと) 最近に販売されているクッカーの中では若干厚めにできている。若干重いかも知れない。メーカーは耐久性が高いことを売りにしている様であるが、この厚さというのが、実は炊飯に都合がよろしい。薄いものに比べて部分的な高温部が出来づらく、程よくジンワリとハンナリと全体を加熱してくれる。つまり、焦げにくいのだ。
理由3.
記憶である。
もうかなり前の学生だが、彼は黒姫の実習中にえらく年季の入った風格の有るクッカーを使っていた。それは長く使われていたであろう歪みや、焚き火使用特有の落としきれない煤が付着し、正しく使われた野外用品としての存在感を放っていた。焚き火の腕前を見れば、クッカーを育てたのは持ち主と別人であることは明白であった。話を聞いてみると『親族からのお下がり』とのことであった。継承された道具とは、なんとも良いではないか。その時の記憶に有るアルミポットの雰囲気に似ていたのだ。

写真2のクッカーはメーカーやブランドは不明であるが、こころなしか北欧の雰囲気が漂っている。購入品の蓋や吊り手のデザインは写真のものとは異なるが、コンセプトは同じであろう。焚き火用だ。
ポチリ②は焚き火台。あまり聞いたことのないメーカーの物。密林有る有るである。

ものとしてはなかなか面白い。A4サイズの書類入れにピタリと収まるサイズ。

写真4をご覧の通りペラペラである。まさに軽薄軽量コンパクト、本体重量270gとなんとも控えめである。重量や体積に制限が加わる旅には好都合である。5秒ほどの組み立て時間を要した後は、立派なホボウストーブが出来上がる。これで焚き火が灯せ、さらに炊飯などをこなせるなら申し分無い。想定している燃料との相性も良いに違いない。(燃料のもみほぐしなどの工夫は必要だろう)購入してから気がついたが、密林内で同様の構造のもので大きく価格に開きの有るものを発見した。どうやらそちらが『本家』であるようだった。なにせ価格は8倍である。知っていても『本家』は購入できなかっただろう。
発送から半年が経ち、道具は揃った。次はテストである。次回は、今回の機材を組み合わせて機能チェックの様子をお伝えしたい。
S田