2010年 9月 28日
ハチ?それともガ? スズメガの仲間
(※この記事は旧ブログのものです。表示崩れ等ありますがご了承下さい。)
秋になると姿を目撃する機会の増える昆虫といえば・・・スズメガ類.
高速でぶんぶん羽音をたてて飛び回る姿を見て「ハチだ」と身構えた経
験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
授業の合間に生き物を探している教員(吉)も,今年はオオスカシバ,
ホシホウジャクなどを目撃しています.1枚目の写真は実験室内に紛れ込
んできたホシホウジャクです.このスズメガはヘクソカズラを幼虫の食草
として利用しているため,都会でも普通に見られる種です.
教員と学生にとっては同定作業(何という種かを調べること)の良い練
習台になってくれました.学生のひとりが「子供の頃は,絶対にハチだと
思って逃げていました」というと,他の学生も「確かにガには思えないよ
なぁ」と昔の思い出?を語りながら,図鑑片手に正体を調べていました.
その後,学内を歩いていると壁に止まってうごめく大きな芋虫を発見し
ました.ヘクソカズラの生えている場所なのでホウジャクの幼虫かと期待
しましたが,セスジスズメの4齢幼虫でした(3枚目).ホウジャクの成
虫と幼虫をセットで紹介できればと思っていましたが,世の中,うまくは
いきませんね
最後になりますが,スズメガ類の幼虫は,おしり(腹端)の部分に突起が
あるので,少し慣れれば他のグループと簡単に見分けることができます.
別に毒があるわけでも刺さるわけでもないのですが,触るのには勇気のいる
突起といえるかもしれません (吉)
東京環境工科専門学校
http://www.tce.ac.jp